衆議院議員 馳浩のはせ日記

・平成22年5月13日(木曜日)

 4時起床。
 熱い。
 おりんさんの足が!
 パパのお腹に乗っかって、圧迫しているのであった。
 そして首元には、やっぱりタンバリンの顎。
 足元には、ピッコロ。
 なんなんだ、この家は!
 動物部屋か?

 ニュースチェック。
 小沢一郎さんが、政治倫理審査会に出席の意向。
 ようやく。
 みそぎのつもり?
 地検の3回目の任意事情聴取のニュースを踏まえて、みそぎのつもりか?
 身の潔白を印象付けたいのだろう。
 政治とカネ問題は、自民党田中派の時代から。
 派閥政治の象徴だった。
 政官業のトライアングルの権化が、田中派と言われていた。
 その田中角栄さんと、金丸信さんの秘蔵っ子であった小沢一郎さん。
 錬金術にかけては、政界随一と称される。
 そのベールをはがされるのか、それとも逃げ切るのか。
 事実と証拠に基づいて判断されるべき。
 「秘書に任せていた」で、逃げ切ろうという思惑。
 それでいいのだろうか、民主党コアメンバーは。
 民主党設立経緯からすれば、民主党の方向性とは相いれないはずだが。

 そもそも、今回の疑惑は、政治資金管理団体「陸山会」を使っての不動産購入。
 政治活動に不動産購入は必要なの?
 その原資は、どこから来たの?
 西松建設との闇献金問題は絡んでいるの?
 形を変えた脱税であり、マネーロンダリングじゃないの?
 そう言う疑惑の全貌が明かされていない。

 

 午前8時より、党本部901号室。
 参議院選挙必勝全国会議員会議。
 風は与党民主党に大逆風だが、自民党に順風でもない。
 となると、29の1人区と、団体対策がカギ。
 そしてわかりやすい政策のフレーズと、自民党のキャッチフレーズ。
 選挙の前線に立つのは、後援会や市町村会議員。
 地方議員がしゃべりやすいキャッチフレーズが必要。
 例えば、
 「手当てよりも仕事!」
 「約束を守る自民党!」
 「バラマキよりも経済成長!」
 「財政健全化!」
 「日本の未来に責任政党!」
 さて。

 午前中、議員会館で執務。
 明日の国会質問準備。
 文部科学委員会(PTA共済法政府確認質疑15分)と、厚生労働委員会(児童扶養手当法45分)の質問準備。

 午前11時より、文部科学委員会理事懇談会。
 明日の日程確定。
 8時50分理事会〜9時開会(一般質疑45分)〜PTA共済法採決。
 そして、来週18日午前11時より理事懇談会。
 さ来週の26日、視察。
 28日一般質疑。
 この日程を内定。

 議員会館のエレベーターに、民主党の三宅雪子さん、松葉づえ姿で乗り込んでくる。
 えらいものものしい。
 「どないしたの?」
 「昨日の内閣委員会の強行採決で転んじゃって・・・」
 と、痛々しい包帯姿。
 「運動不足なんですかね、自分で転んじゃって、恥ずかしい・・・・」
 と三宅さん。
 「強行採決は与野党阿吽の呼吸でやるもんだけどね。 新人はまだ要領がわからないんだね・・・」
 と、同乗の共産党の宮本たけしさんと世間話。

 

 お昼に清和会昼食会。
 町村会長から、
 「森喜朗先生が、フランス国家から、最高勲章をお受けになり、来週火曜日にフランス大使館で授賞式があります!」
 と、報告あり。
 「で、どういう功績で受賞されたんですか?」
 と伺うと、言葉に詰まる町村先生。
 すかさず合の手を入れる安倍晋三先生。
 「枚挙にいとまがない!」
 ・・・・・
 このことを午後の本会議中に周辺の先生方と検討した結果、鴨下一郎さんが、
 「フランスのワインを誰よりもたくさん飲んだからじゃないか?」
 とか、
 「パリ〜成田JAL線に焼酎の森伊蔵を入れたからじゃないか?」
 などなど、他人事だと思って勝手な解釈がまかり通るのであった。
 でも、本当のところどうなんだろう?
 さっそく代表して森先生の議席に聴きに行くことになった。
 森先生は笑いながら、
 「シラクとの関係が一番かなぁ。 それと、世界ラグビー連盟(IRB)の役員選挙のこととか、フランスワールドカップ開催に尽力したとか、アフリカ諸国連合(TICAD)を軌道に乗せたこととかかなぁ・・・・」
 と、おっしゃるのであった。
 いずれにせよ、大変名誉なことであり、心より祝福。

 

 午後1時より、本会議、のはずが、民主党の段取りの悪さから、午後2時40分開催。
 その間、代議士会室にて、待ちぼうけ。
 日ごろは多忙な先生方も、あちこちで世間話しの輪ができる。
 「自民党女子議員会」懇親会の話題で盛りあがる。
 メンバーは、南野ちえこさん、川口順子さん、野田聖子さん、永岡けい子さん、阿部俊子さん、橋本聖子さん、小渕優子さん・・・・
 そのメンツじゃ、飲んべぇばっかし。
 「そうなのよ〜〜〜!」
 と、阿部俊子さん呵々大笑。
 ・・・・想像しただけで、ぞっとしたりするのであった。

 午後3時前、昨日来の混乱を引きずりながら、本会議開会。
 まずは、田中慶秋内閣委員会委員長解任決議案。
 理由は、昨日の強行採決。
 「どうしてまた、動議も出さずに強行採決したんですか?」
 と、民主党の内閣委員会理事の小宮山洋子さんに内実を聞きに行くと、
 「委員会の委員部と、委員長が慣れてなかったものですから・・・・」
 と、段取りの悪さをお示しになる。
 「はっはぁぁぁん、だから小宮山さんがちょろちょろと委員長席の回りを、行ったり来たりしてたのね!」
 「そうなのよ〜〜。 強行採決の段取りが分かっている人がいないもんだから、うちは・・・・・」
 と、与党として強行採決をしたことのないあわてぶりをお聞きする。
 それにしても、公務員制度改革について、修正にも応じない国会運営は、ちょっと民主党らしくない。
 終盤国会は、ことほどさように、日程が詰まってくることもあり、強行採決の連発。
 それも、慣れていないもんだから、委員長がうろたえたり、理事が右往左往したり、新人議員が転んじゃうようなみっともない取り運び。
 子ども国会か、ここは、と突っ込みたくなるような稚拙な国会運営だ。

 

 夜は、金沢からのお客さまをお迎えして、食事会。
 午後8時過ぎには自宅に戻り、お腹をすかせて待っていたおりんさんの晩御飯準備。
 と、いっても、ママが作ったお味噌汁と鮭を温めるだけだけど。


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