iPad日本版発売で海外版の注目度が高まるワケnikkei TRENDYnet5月13日(木) 12時41分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合
【詳細画像または表】 秋葉原のショップでは、海外版のiPadが4月から販売されており、国内発売を待つことなく一足先に入手できる状況となっている。国内での販売価格と比べると、かなり割高なプレミア価格なのだが、国内版の予約受付開始後も好調な売れ行きを続けているという。海外版iPadの販売事情と価格、売れている理由をアキバのショップで調査した。 価格はプレミア付きで割高。だが、中古品を中心に下がりつつある 海外版iPadを扱うPC NETの大澤 誠氏によると「ゴールデンウイーク中に入荷し、コンスタントに売れている」と語る。入荷したのは、すべて海外版のWiFiモデル。もっとも低価格な16GB版でも価格は7万6800円で、国内版の価格(4万8800円)と比べると3万円近く割高だ。だが、引き合いはかなり多く、32GB版(8万9800円)はすでに完売したほどの人気ぶりだ。 海外版iPadに力を入れる三月兎では、WiFi+3G版を入荷していた。16GB版で10万5000円という価格にもかかわらず、「すでに完売した」という。 価格の高さが気になるが、ショップ側が意図的に過剰な利益を追求しているのではないという。海外からの輸送コストがかかるうえ、入荷までに中間業者を経由する事情から、ショップに入荷した時点で現地での定価+αの仕入れ値になってしまう。必然的に、販売価格が割高になってしまうわけだ。 中古ショップにも輸入版iPadの中古品が入荷し始めた。ソフマップ Macクリエイターズ館では、「緊急入荷」の告知札を掲げてWiFiモデルの16GB版の中古品(7万9800円)を大々的に売り出していた。 じゃんぱら D-Style 秋葉原店でも、WiFiモデルの32GB版(未使用品)を11万9800円で販売していた。だが、周辺店舗での相場が変化したとのことで、価格を10万円以下へ下げることが取材中に決定した。今後、海外版モデルや中古品の流通状況によっては、さらなる値下げも期待できそうだ。 海外版iPadはSIMロックフリーが魅力。国内版発売後も高値安定か だが、一部のショップ担当者は「国内版のiPadが発売されたあとも、海外版iPadの3Gモデルはプレミア価格で取引されるのではないか」と予測していた。そのキーワードは「SIMロックフリー」だ。 iPadの国内予約開始がアナウンスされた際、ユーザーの間で話題になったのは「3GモデルがSIMロックフリーなのか、それともSIMロック付きなのか」という点だ。「ソフトバンクが販売するモデルはSIMロック付きだが、アップルストアで販売されるモデルはSIMロックフリー」という噂が流れるなど、一時は情報が錯綜した。 結局、国内版のiPadはすべてSIMロック付きで、ソフトバンクモバイル回線でのみ利用できることが明らかになった。当初、NTTドコモはiPadで使えるマイクロSIMの提供を予定していたが、SIMロック付きの国内版モデルで利用できる可能性はなくなった。 これらの理由から、SIMロックフリーである海外版iPadを求める人は少なからず現れるはずだ。すでに、NTTドコモのSIMカードをマイクロSIM相当の大きさに加工し、海外版iPadをNTTドコモの3G回線に接続できるか試している人も現れている。 誰でも容易にSIMロックフリーの恩恵が受けられるわけではないが、アキバならば海外版iPadが買えることは覚えておいて損はないだろう。 秋葉原で見つけた海外版iPadのお買い得品 ●ソフマップ Macクリエイターズ館 ■アップル iPad 16GB(WiFi版)…7万9800円(中古) ・並行輸入版 ●じゃんぱら D-Style 秋葉原店 ■アップル iPad 32GB(WiFi版)…11万9800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数。10万円以下へ値下げする予定とのこと ●PC NET ■アップル iPad 16GB(WiFi版)…7万6800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数 ■アップル iPad 64GB(WiFi版)…11万9800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数 ●PC SELECT ■アップル iPad 16GB(WiFi版)…7万9800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数 ■アップル iPad 32GB(WiFi版)…8万9800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数 ■アップル iPad 64GB(WiFi版)…10万9800円(未使用品) ・並行輸入版。在庫複数 (文/白石ひろあき) 【関連記事】 アップルiPadに“意外な弱点”あり!各界の専門家が分析 ちょっと重いけど動作軽快――触れて分かった「iPad」のすごさ SIM ロック解除は本当に“バラ色”なのか? ケータイ選びを左右するタッチパネルの基礎知識 ソフトバンクの新ホワイトプランが“改悪”にしか見えない理由
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