普天間基地移設問題 鳩山首相、6月以降の交渉継続に初めて言及
5月13日11時57分配信 フジテレビ
沖縄のアメリカ軍普天間基地移設問題で、鳩山首相は13日朝、自らが掲げてきた「5月末の決着」について、「6月以降も詰めるところがあれば努力する」と、6月以降の交渉継続に初めて言及した。12日に行われた平野官房長官と鹿児島・徳之島の町議との会談結果について、鳩山首相は、「大変厳しいと伺った」と語ったうえで、5月末の完全決着断念を事実上、認める発言をしている。
鳩山首相は「5月末という期限を私はつくりましたから、国民とのお約束の中で、できるかぎりのことはいたします。当然6月以降になっても、また詰める必要があるところがあれば、当然努力はいたします」と述べた。
5月末の決着は「努力目標」と、ハードルを下げた鳩山首相が、さらに6月以降の交渉継続へと発言を後退させた形。
さらに鳩山首相は、イギリスのキャメロン新首相と12日夜、電話で会談した際に、「6月にカナダのサミットで会うのを楽しみにしている」と自ら語ったことを披露し、「退陣論」を振り切って、6月以降の政権維持に自信をのぞかせた。
鳩山首相が、6月以降の続投を示唆したことに対し、野党からは責任を問う声が上がっている。
自民党の大島幹事長は「自分の言葉、総理としての言葉に、もうこれ以上責任を持てない総理はもう辞職して」と述べた。
「政治とカネ」の問題では、民主党の小沢幹事長が自ら政治倫理審査会に出席する意向を示すなど、窮地に立った鳩山首相・小沢幹事長の両トップが、一連の批判をはねのけて正面突破を図る構えとも見てとれる。
最終更新:5月13日11時57分