ホーム > 野球 > 野球最新紙面記事

ノムさん緊急入院!解離性大動脈瘤の疑い

 緊急入院していた楽天の野村名誉監督
 緊急入院していた楽天の野村名誉監督

 元阪神監督で、昨年まで楽天の監督を務めていた野村克也氏(74)が10日から都内の病院に入院していることが12日、分かった。解離性大動脈瘤(りゅう)の疑いがあるとみられる。大動脈の内壁が裂ける病気で激痛に見舞われるとされるが、ある球界関係者は「命に別条はないもよう。10日間ぐらいで退院できるのでは」と話している。

  ◇  ◇

 監督を退いても、テレビなどで元気な姿を見せていた野村氏が、都内の病院に緊急入院していた。

 テレビ報道などによると、解離性大動脈瘤の疑いがあるという。ほとんどが突然発症し、状況によっては命にもかかわる病気だが、球界関係者によると幸いにも「命に別条はない」という。しばらくは病院での安静、治療が必要とされるが「10日間ぐらいで退院できるのでは」と話した。

 野村氏の入院は夕方のフジテレビ系のニュース番組で一報が伝えられた。そのころ、大相撲夏場所のゲスト解説として両国国技館を訪れていた沙知代夫人は、野村氏の入院について「そんなの知らないわよ。うちのを殺す気?知ってたらこんなとこいられるわけないでしょ。やめてよ。昨日は名古屋、今日は津、明日は大阪にいるはずよ」と否定したが、関係者の話を総合すると、入院は事実のようだ。

 もっとも、情報が限られていたため、現在、野村氏が名誉監督を務めている楽天球団でも情報確認が取れない状況が続いた。チームは13日からの交流戦に備え、仙台での練習後に空路、広島に入ったが、ブラウン監督は「事実関係の確認中です。詳細が分からないから何とも言えないが、容体が悪くないことを祈っています」と話すにとどめた。

 野村氏は99年に阪神の監督に就任したが、3年連続最下位の末に解任された。その後、社会人野球のシダックス監督などを務めると、06年には楽天の監督に就任。昨年は岩隈、田中の2本柱を中心に2位となり、本拠地の仙台を大いに盛り上げた。チーム創設初のクライマックスシリーズにも進出したが、契約切れに伴い、オフには解任された。

 74歳という高齢ではあったが、人気の“ボヤキ”は健在だった。プロ野球の評論活動はもちろん、テレビのバラエティー番組にも夫婦そろって出演するなど引っ張りだこ。映画のイベントにも顔を出すほか、得意の“毒ガス”で人気のあった講演会では日本全国を飛び回るなど、超多忙な日々を送っていた。

 病状次第では退院後、すぐに仕事に復帰できるかは未定だが、1日も早く元気な“ボヤキ”を聞かせてもらいたい。

(2010年5月12日)





Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp