ダイエーが首都、近畿圏に新規50店出店

　ダイエーは１３日、２０１３年２月末までに首都圏、近畿圏を中心に約５０店舗を新規出店することを柱とした中期経営計画を発表した。大半は低価格の食品を扱う小型のディスカウント店「ビッグ・エー」とし、残りは食品スーパーなどにする方針という。

　これまでのダイエーが力を入れてきた食品、衣料品などが何でもそろう総合スーパーから、日用品を中心にした小型店舗に投資の軸足を置く姿勢を鮮明にした。新戦略によって業績低迷から脱却したい考えだ。

　都内で記者会見した桑原道夫・次期社長は「３年間、頑張ってダイエー復活ののろしを上げたい。縮小均衡ではなく拡大の方向に行く」と意欲を示した。投資額は明らかにしなかったが、銀行からの借入金を増やして賄う意向だ。

　「ビッグ・エー」は現在、首都圏に約１７０店ある。１２年度中に新たに近畿にも進出し、首都圏などと合わせて計４７店舗を出店する。消費者の低価格志向に対応できるほか、投資額が小さく、早く回収できる利点があるという。

　また、グループ全体で約５００ある店舗のうち１４０店舗を改修し、集客増を目指す。

　一方、不採算店舗の閉鎖については、昨年春に策定した、１２年２月末までに計２０店舗との計画を据え置いた。そのうち、既に１０年２月末までに６店舗を閉鎖した。１１年２月末までにさらに８店舗を閉める予定だ。（共同）

　［2010年5月13日23時13分］