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みやぎ夢大使務める 死去の安藤太郎氏 人柄惜しむ声
宮城県七ケ宿町出身で、旧住友銀行副頭取や住友不動産社長を歴任した安藤太郎氏が9日、100歳の天寿を全うした。生前の安藤氏を知る県内の関係者からは、事業家としての手腕や古里思いの温かい人柄を惜しむ声が相次いだ。 「年の離れた父のような存在だった」。安藤氏が大叔父に当たる県議の安藤俊威氏は「学生時代には書生のように出入りさせてもらった。何事にも前向きな人だった」と振り返る。「インターネットで株取引を始めたい」と、90歳を過ぎてからパソコンを習っていたという。 羽州街道の宿場が置かれた七ケ宿町滑津地区に残るかやぶき屋根の「安藤家本陣」が実家。参勤交代の大名らの一行が投宿した旧家で、1985年には名誉町民に推挙された。 七ケ宿町長の梅津輝雄氏は「お会いするといつも『頑張れよ、何か困ったら声を掛けてくれ』と言ってくださった。元気と聞いていただけに、ショックだ」と言う。 「仙南出身では日経連会長を務めた丸森町の故大槻文平氏と並ぶ大事業家」と語るのは元白石市長の川井貞一氏。「生涯現役を貫いた郷土の偉人を失った」と残念がる。 1996年からは、県の魅力をPRするみやぎ夢大使を務めた。村井嘉浩知事は「知事就任後も何度かお会いし、アドバイスをいただいた。ご冥福を心からお祈り申し上げます」とのコメントを出した。
2010年05月13日木曜日
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