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野村克也氏が緊急入院!解離性大動脈瘤か

10日に体調不良を訴え緊急入院していたことが分かった野村名誉監督
10日に体調不良を訴え緊急入院していたことが分かった野村名誉監督
Photo By スポニチ

 東北楽天ゴールデンイーグルス前監督の野村克也氏(74=野球評論家)が、東京都新宿区の慶応病院に入院していることが12日、分かった。フジテレビ系「スーパーニュース」が報じたもので、病名は「解離性大動脈瘤(りゅう)」とみられる。

 野村氏は昨年、楽天を創設初のAクラスとなる2位に引き上げながら、シーズン後に退団。高齢がその理由の1つとも言われたが、今年に入っても評論、講演活動などを積極的に行っていた。

 野村氏が緊急入院したのは今月10日だった。風邪をこじらせ別の病院を訪れたところ、医師から入院を勧められ、その後、慶応病院に救急搬送されたという。野村氏の関係者は「疲労がたまっているため」と説明したが、講演など以後10日間ほどの予定はすべてキャンセル。「スーパーニュース」では病名を解離性大動脈瘤と報じており、その場合は手術の可能性も。ただ別の関係者は「命には別条はない」と話すなど、入院は1週間程度との見方もある。

 野村氏は4年間務めた楽天の監督を昨年限りで退任。創設5年目にして初のAクラスとなる2位に引き上げたが、74歳の高齢が退任理由の1つとなっていた。しかし、今年に入っても球場を中心とした評論家、そして全国を飛び回っての講演と精力的に活動。入院前日の9日にも神奈川県川崎市で講演を行ったばかりだった。本人も体力には自信を持っていただけに、突然の入院は球界にも大きな衝撃を与えた。

 選手、監督として昨年まで計43年間のユニホーム人生。そのうち今回と同様の入院騒動が持ち上がったのが、ヤクルト監督就任が決まった直後の89年12月だった。同じく慶応病院に緊急入院。当時の球団幹部は「動脈瘤らしい」と、今回報じられたのと同じ病名を口にしていた。その後の精密検査などを経て「高血圧症ならびに脊椎(せきつい)分離症」と発表されたが、あいまいな部分が残ったのも事実だった。野村氏はその入院を機に喫煙をやめ、血圧降下剤などの薬を飲み続けた。さらにはお茶を愛飲するなど、健康には人一倍気を配っていた。

 現役時代は3冠王など数々の栄光に輝いた。監督としてもリーグ優勝5回、日本一3回。監督通算1565勝は歴代5位の記録だ。その輝かしい実績だけでなく、歯にきぬ着せぬボヤきから「ノムさん」の愛称で親しまれる。現在も楽天の名誉監督を務めるなど、球界の重鎮として絶大な存在感を示すだけに、その詳細な病状も含め今後の容体が心配される。

 ◆野村 克也(のむら・かつや)1935年(昭10)6月29日、京都府出身の74歳。府立峰山高から捕手として54年に南海入団。78年、ロッテ。79〜80年、西武。通算3017試合出場は歴代1位。2901安打、657本塁打をはじめ、打点、塁打の通算数は歴代2位。首位打者1回、本塁打王9回。監督としては南海で8年、ヤクルトで9年、阪神で3年、楽天で4年。リーグ優勝5回、日本一3回。タレントの沙知代夫人(78)との間の長男・克則氏(36)は現巨人の2軍バッテリーコーチ。

 ◇解離性大動脈瘤 内膜、中膜、外膜の3層からなる大動脈のうち、中膜が弱り、内膜の一部が裂けて外膜と離れることを大動脈解離という。解離性大動脈瘤は、外膜だけになった薄い部分に流れ込むことによってできる。血圧が急激に下がる、破裂の可能性が高まるなど、危険な症状を伴い、手術を要する場合が極めて多い。

 ▼大阪中央病院大橋秀一院長 動脈の壁が弱くなってコブができる病気。瘤が破裂すると死に至るので緊急を要する。手術以外にも、金属製ネットを血管に入れて内側から覆う「ステント療法」もある。最近、普及してきた方法で、リスクが少なく入院期間も短くて済む。また、腹部だと治療しやすく、ステント療法なら退院まで1週間で済むが、胸部だと脳動脈との兼ね合いがあって難しいため、1カ月はかかる。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年05月13日 ]

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