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日本サッカー協会は12日、南アフリカW杯の日本代表23人に加え、予備登録メンバーとしてドルトムント移籍が決まったMF香川真司(21)=C大阪=ら7人を発表した。原博実・技術委員長(51)は、21日からの国内合宿から帯同する4人のサポートメンバーに、香川が決定したことも明言。ただ、残る3人は、この日の7人から選ばれるとは限らず、複雑な選出方法やクラブ側との認識の違いなどで、混乱も起きそうだ。
“24番目の戦士”に指名されたのは、香川だった。原委員長は「香川の帯同だけはすでに決定しています。残りは17日に改めて発表します」と話した。今回、香川が先行して発表されたのは移籍が決まったため。「サポートメンバー」に選ばれるとチームから長期離脱することになるため、所属クラブとの折衝に時間が必要になる。「香川(に関して)はクラブも本人も行きたいという返事をいただいた」と原委員長は明かした。
「サポートメンバー」は4人。21日に始まる代表合宿(埼玉県内)から本大会まで帯同するが、代表にけが人が出た場合のバックアップという位置付けだけではないから複雑だ。原委員長は「この中(予備登録の7人)に入っていなくても将来性含みで経験させるために数人連れて行くことになる。若い選手です」と明言。流通経大のMF山村和也(20)が有力候補に上がっているもようだ。
この日、発表された7人の予備登録選手には、「いざ、というときのための準備はお願いした」(原委員長)。ただ、MF小笠原やFW田中、前田ら、代表とそん色ない実力者が帯同するとは限らず、国内で調整をしながら、けが人が出た場合は呼ばれるケースもあるという。
従って、「サポートメンバー」はW杯に出場できる可能性が低い中での長期帯同となる。原委員長が抱く前向きな印象とは食い違い、香川が微妙な心境を隠せないでいるのも事実だ。
◆予備登録とサポートメンバー この日の7人はいわば「補欠」で、基本的に帯同しない。来月1日の最終登録期限まで、23人との入れ替えは自由。それ以後はけが人が出た場合のみ、1次リーグ初戦(14日)の24時間前までFIFA医師の承認のもと、変更が可能。その場合は予備登録選手以外も対象になる。サポートメンバーは文字通りチームの「助手」で、予備登録の7人でも、それ以外でも可。
◆予備登録のルール W杯の予備登録選手(30人)は、国際サッカー連盟が定める休養期間(17~23日)には公式戦に出場できない。そのため、この日、発表された7選手は、ナビスコ杯予選リーグ第3節(22日)の欠場が決まった。予選リーグ免除のACL勢と、同節に試合がない磐田の前田は影響がないが、F東京のDF徳永、MF石川、浦和のFW田中は“出場停止”と同様の状況になる。
(2010年5月13日10時46分 スポーツ報知)