普天間移設「辛抱強く待つ」 イノウエ議員、前原沖縄相に
2010年5月2日(日)9時53分配信 琉球新報
-PR-
【米ワシントン30日=与那嶺路代本紙特派員】訪米中の前原誠司沖縄担当相(国土交通相)は30日、米民主党の重鎮で知日派のダニエル・イノウエ上院議員とワシントン市内で会談した。前原氏によると、イノウエ氏は「普天間飛行場の問題が解決しなければ前向きな同盟関係の議論ができない。われわれは辛抱強く待っている。日本の努力を期待している」と述べた。イノウエ氏はこれまで現行案推進の立場だったが、この日は具体的な移設先について言及しなかった。
イノウエ氏は「日米同盟は日米間のみならず、地域の安定のために非常に重要だ。その観点で、議員や関係者には辛抱強く待つよう言っている。米国は大統領選挙から(約3カ月は)履行期間があるが、日本は政権交代をしたらすぐに(公約を)実行しなければならない。日本の立場も理解しなければならない」と述べた。
前原氏は鳩山由紀夫首相が4日に沖縄訪問することを報告。イノウエ氏は「頑張ってほしい」と激励したという。
前原氏はその後の会見で、自らの来県日程について「予定はないが、何らかの必要性があるときには、沖縄担当相として責務を果たさなければならない」と述べた。