高地の庭師グラナドス、内山倒しひと花咲かす…ＷＢＡ世界Ｓフェザー級

身長１８４センチの内山の挑戦者・グラナドスは細長い足でステップしながらサンドバッグを叩く

　◆報知新聞社後援　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ　王者・内山高志─同級１３位アンヘル・グラナドス（１７日、埼玉・さいたまコミュニティアリーナ）　王者・内山高志に挑戦するアンヘル・グラナドスが、高地トレで培ったスタミナを武器に王座奪取を目指す。グラナドスは１２日、東京・品川区のワタナベジムで練習を公開した。

　本業は庭師の挑戦者。週５日、２０００メートル級の高地にある勤務地に出向くという。「仕事の合間にも走るんだ」と持久力アップに効果的な高地トレに励んできた。この日、１時間半の練習ではシャドーやサンドバッグ打ちなど休む間もなく動き続け、タフネスぶりをアピールした。

　好きな花はベネズエラの国花でもあるラン。「庭師の仕事は好き。王者になっても続ける」と夢を語る余裕を見せた。

　グラナドスはスーパーフェザー級（体重５８・９キロ以下）では“規格外”の身長１８４センチ。超スマートボディーで練習後には“公開検診”を行い、リーチが１９４センチと判明。ヘビー級並みのサイズで視察していた王者陣営を威圧した。

　体重もリミットまであと６００グラムの５９・５キロで仕上がりも順調。強打が武器の内山について「打たれたら打ち返して倒す」と強気の姿勢を崩さなかった。