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JAYWALK・中村被告 矢野きよ実と更生婚
やつれた表情で東京拘置所を出たJAYWALK中村耕一被告
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覚せい剤取締法違反(所持、使用)および麻薬取締法違反(所持)の罪に問われたバンド「JAYWALK」のボーカル中村耕一被告(59)の判決公判が12日、東京地裁で開かれ、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)が言い渡された。内縁の妻でタレントの矢野きよ実(48)は猶予付き判決に涙。中村は音楽活動に「一度けじめをつけたい」とし、バンド脱退を示唆した。
中村被告は77年に大麻使用で逮捕された前科が公判で明らかになり実刑も覚悟していた。覚せい剤に加え、コカインも所持しており、判決で裁判官は「依存性は明らか」としたが「更生に力を貸してくれる内妻がいるなど更生の環境が整っている」と指摘。猶予付き判決を下した。
公判後、東京拘置所から出てきた中村被告は報道陣に何度も頭を下げながら8分40秒にわたり謝罪。「大切な家族のためきちんと罪を償い、また皆さんの前に出たい」と表情を引き締めた。
温情ともいえる判決の決め手は、初公判に情状証人として出廷した矢野の訴え。中村被告の薬物使用に気づかなかった反省から「これからは“家族”として離れないで一緒に更生していきたい」と言い、自身が住む名古屋で薬物依存専門の病院に入院させながら共同生活するプランを示した。
3月に開いた会見では「僕がお父さんを守る」という矢野の長男の言葉を紹介。家族として中村被告の更生をバックアップしていく決意を強調しており、落ち着き次第婚姻届を提出する意向。矢野はこの日、傍聴席で判決を聞いた瞬間に涙を流し「励みになる判決だった」と中村被告の弁護人に喜びを語った。
一方、中村被告は今後の音楽活動について「一度きちんとけじめをつけたい」とバンド脱退を示唆。「1年や2年で戻れるとは思ってない。どんなに時間がかかってもファンの前で堂々と歌いたい」と言い、薬物から完全に脱却した後に復帰するつもりだ。所属事務所「フリーウェイ」の知久悟司社長(63)はそんな中村被告の思いをくんで「(残りの)5人で頑張ります」と話した。
弁護人によると、中村被告は薬物離脱専門の病院へ近日中に入院する。
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