駅のホームで線路横断…女子高生はねられ死亡

　１３日午後３時５５分ごろ、大阪府河内長野市の南海高野線千代田駅で、同府和泉市唐国町２丁目の私立千代田高１年宮本愛美さん（１５）が、同じ学校の女子生徒（１５）と２人で線路に下りて反対ホームに渡ろうとした際、極楽橋発難波行き上り快速急行電車にはねられ死亡した。

　河内長野署によると、宮本さんは女子生徒に続いてホームにのぼろうとしたが、ホームに手を掛けたところで、電車にはねられた。女子生徒にけがはなかった。

　女子生徒は線路を渡った理由について「向かいのホームに知り合いがいたから渡ってみようということになった」と説明。事故の直前にも線路上を横断し、ホームの間を往復する際にひかれた。

　南海電鉄によると、宮本さんをはねた電車は駅を通過中で、運転士は対向する下りホームを発車した普通電車の陰から飛び出してきた宮本さんらを発見。非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。

　千代田駅は急行の通過駅で、線路をまたぐ陸橋上に駅改札がある構造。反対側のホームには階段を使って移動できる。

　南海によると、上下線で運休や最大約１時間の遅れなど約１４万人に影響が出た。

[ 2010年05月13日 17:53 ]