最終更新: 2010/05/14 00:00

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公務員制度改革法案強行採決めぐり、野党3党が内閣委員長の解任決議案提出も否決

普天間問題で、鳩山首相が、ついに「6月以降」についても言及した。13日の国会は、荒れに荒れたが、その原因は、公務員制度改革法案の強行採決をめぐる騒動だった。
突如、火がついた、国会での与野党バトル。
13日、本会議場に松葉づえ姿で「小沢チルドレン」の民主・三宅雪子議員が登場すると、議場内は盛り上がった。
そして、民主・村上史好議員が、「暴力行為を行う。まさに言語道断の行為である」と述べると、自民・小泉 進次郎議員が「暴力行為は、一切ありませんでした。あったのは、民主党の強行採決であります」と反論した。
きっかけは、12日に行われた公務員制度改革法案の委員会審議。
田中委員長が「おはかりいたします」と述べると、小泉議員が「委員長、止めてください。おかしい! おかしい! 委員長、それおかしいですよ」と批判した。
小泉議員が「超党派の合意が、もともとあるんですよ」と訴えるも、田中委員長が「起立多数、よってそのように決しました」と決議した。
公務員人件費の2割削減への道筋が見えないなど、小泉議員の追及が続く中、採決強行に踏み切った与党と、抵抗する野党側。
混乱の中、もみ合いが発生した。
そして、民主・三宅議員が倒れ込み、うずくまったままとなった。
一夜明けた13日、三宅議員は、車いす姿で国会に姿を見せた。
三宅議員は、「体力温存のため。ごめんなさい、歩けますので」、「小泉さんがね、時間をちょっとオーバーしてしまって、そこで、あれだけ荒れてしまったわけですから、お互いにきちんとルールを守って」と話した。
対する小泉議員は、けがへのお見舞いを言いつつも、「(仙谷)大臣が、わかりやすい答弁をしていただければ、あんなに延びることはなかったでしょうね」と述べた。
自民党など野党3党は、「採決強行」は問題だとして、内閣委員長の解任決議案を提出した。
結局、この解任決議案は否決されたが、参院選までおよそ2カ月、「郵政見直し法案」や「国会法改正案」など重要法案の審議が残る中、与野党の対立が激しさを増すばかりとなっている。
参議院の外交防衛委員会では、野党側が普天間問題の責任者・平野官房長官の出席を求め、紛糾した。
自民・山本一太議員は、「再三にわたって、この委員会で官房長官の出席を求めてきたんです。ここから電話して、官房長官を呼んでください!」と述べた。
それに対し、松野官房副長官は、「ここで電話するうんぬんということではなくですね、やはり、議会のことは議会の中で」と述べた。
すると、山本議員が、「この委員会が終わったらじゃなく、今電話してください!」と反論した。
委員会出席者から、「理事会でやってくれよ!」とやじが飛ぶと、山本議員が「理事会でやったんだよ! 知らないくせに言うなよ!」と激怒した。
当の平野官房長官は、12日夜の鹿児島・徳之島町議との会談について、定例会見で、「徳之島にも、一部負担をお願いできないかと。島民の意見は反対だということでありましたけれども、『会ってよかった』ということは言っていただきまして」と述べた。
一方、会合に出席した徳之島町議の1人は、「(官房長官からの話は?)九州の自衛隊とか、そういったローテーションを組みながら、徳之島もその一部として加えていただけないかというふうな考えもおっしゃってました」と述べた。
一方、鳩山首相は12日、全国知事会の麻生会長と面会し、普天間問題での協力を話し合う全国知事会議を5月中に開くよう要請した。
一方、鳩山首相から、「6月以降になっても、また詰める必要があるところがあれば、当然、努力はいたします」と、普天間問題で、ついに「6月以降」という言葉を出し、5月決着の事実上断念を明白にした。
鳩山首相は、6月以降の続投に意欲を見せた。

(05/13 19:12)


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