宮崎の牛3頭が口蹄疫感染か 農水省、対策本部を設置宮崎県畜産課は20日、同県都農町の農家が飼育している牛3頭がウイルス性感染症の口蹄疫に感染した疑いがあると発表した。感染が確認されれば、国内では2000年に同県と北海道で確認されて以来。 農林水産省は感染拡大防止のため対策本部を設置し、牛肉の輸出を自主的に一時停止する措置を実施。県は農家が飼育中の牛16頭をすべて処分し、周辺に家畜の移動や搬出の制限区域を設定する。 口蹄疫は空気感染するため、急性で感染力が強い家畜病だが、人体には無害とされる。 県によると、口内に軽い潰瘍がある牛がいるのを獣医師が9日に見つけ、宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に連絡。衛生所の家畜防疫員が立ち入り検査で、症状があるのは1頭だけと確認し、経過観察とした。 17日にも別の2頭で同様の症状が見つかり、計3頭の鑑定を動物衛生研究所(東京都小平市)に依頼。20日未明になって、遺伝子検査で感染陽性が確認されたとの連絡が入ったという。 東国原英夫知事は記者会見で「風評被害を避けたい。万全に防疫や封鎖を実施する」と述べた。 【共同通信】
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