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宮崎で黒毛和牛3頭、口蹄疫感染の疑い

2010年4月20日11時20分

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 宮崎県は20日、同県都農(つの)町の農場で飼育している繁殖牛など計16頭のうち、黒毛和牛3頭が口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いがある、と発表した。同県によると、国内では1908年と2000年に発生が確認されている。家畜伝染病予防法に基づき、農場の牛は殺処分され、周辺の農場の牛なども移動が制限されることになるが、口蹄疫は人には感染せず、感染肉を食べても人体への影響はない。赤松広隆農林水産相は記者会見し、国内の牛や豚などは3カ月間は輸出停止し、農水省に対策本部を設置すると発表した。

 県畜産課によると、今月9日、農場から往診を頼まれた獣医師から宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に「口の中に軽い潰瘍(かいよう)がある牛がいる」との病性鑑定依頼があり、同衛生所がこの農場を立ち入り検査したところ、計3頭に同様の症状があることが判明した。

 このため、19日に、口の中をぬぐった液などを、動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送り、PCR検査(遺伝子検査)を実施したところ、20日午前4時50分に農林水産省から「陽性」との連絡があったという。

 これを受け、県は発生場所となる都農町のほか、周辺の同県日向市と川南町に対し、感染する恐れのある牛や豚などの偶蹄(ぐうてい)類の移動の自粛を要請。発生原因や、ほかの農場でも感染していないかなどを調べ始めた。

 同県内の肉用牛の飼養頭数は09年2月1日現在、29万7900頭で全国3位。

 記者会見した東国原英夫知事は「万全の防疫態勢をしかなければならない。口蹄疫は人には感染しないし、感染した牛の肉が市場に出回ることもない」と強調した。

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