サッカーW杯:韓国代表に新兵器

ベルハイエン・フィジカルトレーナー(写真左)が、ベルト型無線送信機の装着を手伝っている。韓国代表はこのシステムで選手の体力を精密測定する。/写真=オ・ジョンチャン記者

 サッカー韓国代表の新兵器、「心拍数・位置測定システム」が練習で初登場した。

 京畿道坡州市にある国家代表トレーニングセンター(NFC)で12日に行われた公式練習で、選手らは黒のベルト型無線機を胸に装着し、ミニゲームやランニングなどで汗を流した。無線機で測定された心拍数と移動距離はコンピューターで自動計測され、リアルタイムで結果が出力された。このシステムは、6月11日に開幕するワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を控え、選手の身体能力を科学的に測定するために導入されたものだ。

 代表のフィジカルトレーナーを務めるレイモンド・ベルハイエン氏は、コンピューターで出力されたデータを見ながら許丁茂(ホ・ジョンム)監督やコーチ陣と話した。許監督は「選手の回復力と移動距離が一目で分かるので助かる」と満足そうだった。

 ポジション争いも本格的に始まった。許監督が選抜した代表候補30人のうち、本大会のピッチに立てるのは23人で、残り7人が落選する。許監督は16日にソウルで行われるエクアドルとの強化試合を見て、最終的にメンバーを決定する予定だ。

 11日に英国から帰国した韓国代表の主将、朴智星(パク・チソン)=マンチェスター・ユナイテッド=と李青竜(イ・チョンヨン)=ボルトン=は、いったん坡州NFCに入所したものの、許監督から「まず疲れを癒やしてからチームに合流するように」と指示され、2泊3日の休暇をもらって帰宅した。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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