ギャンブル依存症の回復マニュアル
県こころとからだの相談支援センター(大分市玉沢)は、ギャンブル依存症の回復マニュアルを冊子にまとめ、依存症かどうかを確認するチェック表を載せたリーフレットを作製した。依存症からうつ病や自殺につながるケースがあることから、早期治療の足掛かりにしてもらうのが狙い。
県内の自殺者は1998年以降、年間約300人。自殺の動機にはうつ病などの健康問題のほか、多重債務問題があり、その背景にギャンブル依存症などがある。ギャンブル依存症は家族や周囲の人を巻き込むことが多く、家族がうつ病になるケースもあるという。
回復マニュアルは、依存症になる背景や回復のイメージを分かりやすく説明することで、治療への第一歩を進めてもらう。▽発症のメカニズム▽依存症かどうかを確認する簡易チェック表▽回復へのプロセス▽同じ体験を持つ人が支え合う自助グループ▽家族が抱えるストレスや依存症の人とのかかわり方―などを紹介している。
冊子は1千部、リーフレットは1万部を作製。各保健所や医療機関、警察署などに配布し、ギャンブル依存症に関する正しい知識の啓発と普及に役立てる。
同センターは来所などの相談も受け付けている。相談電話(TEL097・541・6290)は月~金曜日の午前8時半~正午、午後1時~同5時。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA