昨年の5月と12月に弘前市のコンビニエンスストアに押し入り、たばこや現金を奪い逃走したとして強盗の罪に問われた、むつ市川内町家ノ辺、無職工藤健太被告(26)の第1回公判が6日、青森地裁弘前支部(野村充裁判官)であった。罪状認否で、工藤被告は起訴内容を全面的に認めた。
起訴内容は、工藤被告は2009年5月16日午前2時40分ごろ、弘前市清水3丁目の「サークルK弘前清水三丁目店」にて、店員男性=当時(38)=を包丁で脅してたばこ3箱を奪った。また、同12月21日午前3時57分ごろ、同店で店員女性=当時(37)=と店員男性=当時(22)=に包丁を突き付け、レジから現金8万300円を奪ったとされる。
検察側は冒頭陳述で、工藤被告が生活費やパチンコ代などで借金がかさみ、出稼ぎ予定先での生活費を工面するために犯行を決意、同店をたびたび利用してレジや店員の数などをある程度把握していたため犯行に及んだとした。
その後、出稼ぎ先でも金に困り2回目の犯行を決意したが、1回目に警察に捕まらなかったので、同様の方法でばれることはないと判断し再び押し入ったとした。
工藤被告は、今年1月に青森市妙見と平内町狩場沢で相次いで自動車を盗んだとして窃盗の罪にも問われており、同件と併せて審理する。
次回公判は25日。