山口県の二井関成知事が、米海兵隊岩国基地(岩国市)で29日にある新滑走路の運用開始式典を欠席することが12日、分かった。二井知事は先月末の記者会見で、運用開始について「二重の気持ちがある」と複雑な心境を明かしている。
中国四国防衛局によると、日本側の関係者約90人に案内状を送付。県は防衛局に対し、4月末に知事は欠席すると返事をしたという。県岩国基地沖合移設対策室は「調整の結果」としている。
二井知事は4月28日の記者会見で、騒音軽減などの観点から新滑走路完成を歓迎する一方、米軍再編で岩国基地への空母艦載機移転が組み込まれた点を「非常に残念」とし、「沖合移設がなければ、岩国は受け皿にはならなかったと思う」との見方を示していた。
二井知事は1997年6月の起工式には出席している。
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