加藤一二三九段伝説
「私から闘いを取ったら何が残るといえよう。勝負師である限り、命が尽きるまで勝負に明け暮れるのが棋士のさだめだ」
タイトル
- 名人 1期(第40期-1982年)
- 十段 3期(第7期-1968年度・19期〜20期)
- 王位 1期(第25期-1984年度)
- 棋王 2期(第2期-1976年度〜3期)
- 王将 1期(第28期-1978年度)
- 登場回数合計 24回
- 獲得合計 8期 (歴代七位)
優勝歴
- 王座戦 1回
- NHK杯戦 7回(歴代最多)
- 早指し選手権戦 3回
- 日本シリーズ 2回
- 天王戦 1回
- 名将戦 1回
- 高松宮賞争奪選手権戦 3回
- 日本一杯争奪戦 2回
- 六・五・四段戦 1回
- 早指し王位決定戦 1回
- 優勝合計 23回
将棋大賞
- 最多勝利賞 2回
- 連勝賞 2回
- 技能賞 1回
- 殊勲賞 3回
- 最優秀棋士賞 1回
- 最多対局賞 1回
- 東京将棋記者賞
その他
- 最年少棋士 14歳3ヶ月
- 王将リーグ入り 16歳
- 最年少A級 18歳
- 最年少名人挑戦 20歳
- 最年少A級陥落 21歳
- A級149勝(歴代最多)
- 順位戦四期連続昇進(史上初)
- A級以上−36期
- 4段〜8段まで毎年連続昇級
- 1973年 9段
- 2000年 紫綬褒章
- 通算最多敗戦 1032敗(2007年8月22日に1000敗達成・歴代最多)
- 通算1272勝 (歴代3位)
- 対局数 2305局(歴代最多)
- 将棋栄誉賞
- 将棋栄誉敢闘賞
- 特別将棋栄誉賞
- 聖シルベストロ騎士勲章
加藤一二三氏を彩る数々の伝説
- 1981年に10段位になる、加藤12310段だった。
- 一二三二冠王だった。
- 神武以来の天才と呼ばれる
- 将棋世界連載、自戦記で「キリスト教について」
- 洗礼名はパウロ
- 一番好きな聖歌は「ごらんよ空の鳥」
- 対局中の賛美歌ハミング
- 対局中に対局室のある4階から5階にあがり、賛美歌を歌いながら神に祈りを捧げる
- Q.あなたは神父ですか?A.ひふみん「もちろん違います。」
- バチカンから「聖シルベストロ騎士勲章」受章
- 私は棋士ですが、このたびは騎士にもなりました。ヴァチカンに事件でも起きれば白馬にまたがってはせ参じなければいけません
- さすが一分将棋の達人、一分将棋中にもトイレに立つ
- 敬虔なカトリックのため「一分将棋の神様」と呼ばれるのが嫌、「一分将棋の達人」と呼ぶように懇願
- 米長さんとのタイトル戦で「滝を止めてくれ」と要望
- 米長さん曰く、「変人と奇人の戦いです」
- biglobeの動画配信でストーブの話や滝を止めた話を熱弁
- 郵便局へ切手を買いに行くが、将棋の事考えてて何買うか忘れてる。
- ママチャリで買い物、ネギを購入。ミネラルウォーター売り場の前でやっぱり長考
- 羽生にらみもびっくり、天井のテレビカメラを睨み付ける
- 部屋の引き出しに入った数十個の電気カミソリが、10日ほどで使えなくなるので買い換えていた、充電や電池交換を知らなかったらしい
- 自戦記、「私は・・と指した。すると、・・と受けた。私は・・とした。(以下繰り返し)」
- 感想戦で二歩
- 解説に解説が必要な事がある
- 三浦七段との“冷房スイッチ、オン・オフ合戦”
- 相手の後ろにたって盤面を覗き込む、先後同型のときも反対側からのぞき込む
- ↑の時に、ネクタイが相手の頭にぶつかった事もある
- 波や車の音がうるさいと宿を変えて貰ったことがある、しかしクリスマスの賛美歌には文句を言わなかった。
- ネクタイが異常に長い、「人から見て長く見えるのはわかっています。でも自分ではまだ短いように思うのです。」戦いに挑む闘志の現れ
- 気合が乗ってくると膝立ちになりズボンをずり上げる。
- エアコンの音が気になるので消そうとしたら、間違えて部屋の照明を消した
- 名人戦で詰みを発見して「ウヒョー!」
- 夕休のある順位戦だけは成績がいい
- 新聞記事、一二三九段ってぱっと見何段だか分かりにくい
- ズズーーーー、ズズズズーーーーー
- 解説では、解説せずに一人で納得
- 対局中に、将棋盤や記録机の位置を直す
- 対局中、自駒も相手の駒もかまわずベタベタ触るため、対局相手が怒ったことがある
- 解説へは和服にスリッパで望む
- 雨宿りをする猫4匹に「ハロー」と手を上げて挨拶。「君達も、将棋に興味があるのかい?」
- マイストーブを対局室へ持ち込み、対局者に向けて対局開始
- 将棋とは「格闘技」、対局は「試合」
- NHK杯の紹介文「ちょっと行動がアレですが、いえかなりアレですが、なんとまぁ元名人です」
- 盤が畳の目に沿ってないと気になるこだわりがある
- 地震で新幹線が止まる、文明の利器により連絡を取り、泊まった段階で食糧を確保、得意の持久戦も覚悟
- 対局中対戦相手と「熱い」「寒い」論争
- なんと師匠を逆破門
- 常に最前の一手を考えるため、持ち時間がすぐになくなる。六手目に二時間近い長考をし、一手に七時間を掛けたこともある
- 将棋世界の紹介文「燃える闘魂 加藤十段」
- 原田と地方巡業中、体調の悪くなった原田を家まで送る。
- 対局中、十数本のバナナを房からもがずに平らげた。
- おやつに板チョコ10枚食べた。 数枚まとめてバリボリ。
- カルピスを魔法瓶に2本作ってきて、あっという間に飲み干した。
- 局時の食事はうなぎだけ
→過去に、天麩羅を注文したところ、時間までに届かない事があり、危険なのでうなぎだけ
- 鍋焼きウドンも好きだが、将棋会館近くの店は良い店なので、蓋を取っても中々冷めず、短い休憩時間では食べられないので止めた。
- 寿司も好きだが、あくまでうなぎが届かないときの代用品
- 冬でも温かくても冬でもうなぎ、昼間二匹、夜は三匹。しかし、対局の時のみで普段はそんなに食べない
- バナナは房から取らずに食べる
- 立会人を務めたとき、関係者が夕食の心配をしているのを見て「食事は、簡単に食べられるうな重あたりがよろしいのではないですか」とアドバイス
- タイトル戦対局中におやつを買いに外出、ミルクだケーキだ大福だ
- 王位戦の昼食に、「すしにトマトジュース、それにオレンジジュースとホットミルク、天ざる」を注文
三時には「メロンにスイカ、ホットミルク三杯にケーキ、モモ」を注文
米長もみかんお盆いっぱいを注文するが、おやつ合戦に負けた米長が勝負にも負ける。
- 対局中は加藤は背広の両ポケットにうな重の上の代金2100円ずつを入れていて、注文時に嬉しそうに出す
- 十段戦で、米長とのミカン食い決戦、記録係が「ミカン臭くて死にそうです。」と助けを求める。ミカン合戦に負けた米長が勝負にも負ける。
- 口癖は「あと何分?」、秒読みに入っても「あと何分?」
「あと何分?」「1分です」「あと何分?」「1分です」「あと何分?」「1分です」「あと何分?」
ついにキレた記録係。 「1分だよ!」
記録係「20秒、1、2、3」 「あと何分?」「もうありません」
解説の森内氏も大爆笑
- テレビ東京の30秒将棋に出場したときも「あと何分?」
- 他人の対局でも「あと何分?」
- チョコレートは明治の昔からあるタイプのものしか食べない。新製品ではダメ。無いときは隣町まで買いに行く
- 夕食から一時間も経たない、対局中にバナナを注文。カゴいっぱいのバナナを全部あっという間に平らげた
- テレビ中継のある銀河戦で待ったをして相手と言い争いの喧嘩、銀河戦出場停止となる。
- 詰め将棋のヒントを求められ 「まず王手をします」
- 奥さんと一緒に四谷の教会でカップル相手に結婚相談を行っている
- 加藤一二三氏からの手紙には、30枚くらい切手が貼ってある。
- バザーでは、詰め将棋コーナーを常時開設
- 勝負どころで飛車を両手で打ちおろしたら真中から割れた、他の駒をはじき飛ばした事もある。
- 盤を割ったことがある。
- 余りに強く打ち付けるため、対戦相手がそちらに気を削がれて勝負に集中できない
- テレビで対局の解説をするが、関係ない手筋にまで解説を始めて対局の研究を始めてしまう。アシスタントや番組を置いてけぼり、解説に解説が必要
- 達人戦、準優勝賞金を手渡すために、会長とひふみんが向き合っただけで場内爆笑
- 鍋焼きウドンとおにぎりを9個購入、対局前にはおにぎりの山が築かれるが、対局中にはおにぎりが消え失せた
- 「おにぎりはもともと戦の食べ物。夜戦に備えて注文しました」
- 全ての昇級の最年少記録を持っている
- 立会人の時は、対局者に気を使う、蛍光灯の明りの量まで調整
米に「対局者じゃないんだから落ち着け」と注意される。
- 近代将棋で「イタリア旅行記」を連載
- 「青蛙負けるな一二三ここにあり」
- 竜王戦前夜際で乾杯の音頭を担当。「乾杯!」の合図と共になぜかマイクの方を高々と掲げる。
- テレビの対局で投了するような形成になったが、解説が面倒くさいのでそのまま粘って戦っていたら、逆転して勝ってしまった。
- トマトジュース一本を飲み干すのに9秒、谷川浩司に測って貰った
- 関西の天才児加藤くん、対局係を勤めたときは対局者が長考してる時は似顔を描いてた
- 長男が生まれたとき、順位戦が一位だったので「順一」と名付けた
- A級なのに勝率三割台
- 佐藤(康)棋聖が一手も指さずに退室。解説のひふみん「私も1年に1回くらい、このような振る舞いをすることがあります。」
- タイトル戦の最中におやつを買いに外出
- 対局の部屋に入って、部屋の片隅、床の間辺りをジーッと見ている。ストーブのコンセントを挿す穴を探していた
- 焼き肉を食べるときは網と網の間に座って、両方の網から取って食べる。自分では焼かない
- 17歳時の雑誌の連載の内容が「将棋の駒を打つ時の音」
- 名人戦の対局の前には朝の教会のミサへ出席
- 対局前には研究しすぎて、就寝が未明になってしまうのが今の課題
- トルコへ巡礼旅行の旅行。将棋の自戦記として将棋雑誌へ掲載
- エレファントカシマシのボーカル宮本浩次は彼のファンで近年、彼のしゃべり方を手本にしているという
- 毎食賛美歌を歌ってから食事を摂る
- 他の棋士も加藤先生の食事が気になるのか、奨励会員のひとがメニューを聞きにいくときはシーンとしずまりかえる
- 近所のカトリック教会でバザーなどでボランティアで将棋を教えている。駒と盤を10枚持参する。
- 割れやすい駒について語る「一番割れやすい駒は飛車」
- 将棋日本シリーズ前日。アマチュア相手に本気で勝負!空咳・チョンチョン・駒を全力で叩きつける。
ある下手は入玉され、他の下手は駒を全駒取られ状態、他の下手には頭を抱え込んで動かなくなっていた。
全局大圧勝で幕を閉じた「今日はアマチュアの方と本当に楽しく、また気分良く将棋が指せました、
明日もこの調子で将棋を指したいです」
- 対局中に望ましい態度・・・元気いっぱい、明るい気持ち、前向き、積極、喜ばしく、快活で元気よく、勇気を持って。→持続をするためにお祈りをしたり、聖歌を歌う
怯んだり、弱気になったり、落ち込んでる状態は望ましくない。
- 盤は部屋の中央に置く。安定していて気持ちいい・・・それに対して動かしてくる相手はいない
- しかし、意見の合わない相手が!その相手に「私と貴方は全く平行線、いくら話し合っても解決しない。くじ引きにしましょう」
- 無人島に持って行きたいもの「羽生さん」
- 「一番割れやすい駒は香車」
- 大山名人との対局中、気合いを入れて打った駒が名人の方へ飛んでいく。手のひらに乗っけてもらって、時間切れにならなくて済んだ
- 将棋の駒を打つときの音の高さは自信の表れ。元気良く指すと次の好手につながる
- 旅行先でファンに言われる「最近、駒音が高くないが、どうしたのか?」→駒音を高くしなければいけないと思った。
- ファンから「空咳を復活させてください」と言われた→空咳は相手が迷惑だからやめた
- 駒を打ったときに、右端の香車が飛び上がった
- 感想戦でも対局者より喋る感想戦でも対局者より喋る長考をした後は、焦りを感じる
- 森下卓九段との対局前に眠れない→ワイン飲む→眠れない→快勝!
- 自分はあまり考えず、ぶっつけ本番の方が上手く行くタイプ。準備の段階で疲れちゃう好奇心が失せる
- 準備段階で時間をかけ過ぎちゃうとトキメキがなくなっちゃう
- 孫がおなかが空いたときにおにぎりを作ったら大好評だった
- 感想戦でも対局者より喋る
- 野良猫に餌やりで近隣住民より提訴される
- 自転車に乗ったまま指揮者のようなしぐさをする
- 米永会長の週刊誌の連載「名棋士列伝」でも加藤一二三の時はうなぎばっかり食べてる話
- カゴ一杯のバナナをすぐに平らげたひふみんを見て、記録係の東くん「この人は天才だ!」
- 封じ手開封の一コマだけで5分間しゃべり続ける
- 対局の途中に蜂蜜をチュウチュウ舐める
- 一分間にみかんを三つたべる、対戦相手の羽生も局面を見ずにそちらに注目
- 娘からは「パパ様」と呼ばれている
- インタビュー番組ではローマ法王と合ったことや、勲章を貰ったことを自慢
- 東急将棋祭りではギリシア旅行や勝った将棋の自慢話をする
- チョコは1日2枚食べることにしている
ひふみん評
- 米長邦雄「将棋をより極めるところまでいけるのはやはり加藤さんだろうと思う。」
- 中原「加藤さんは、長考してる時は何も読んでないけど、一分になるとものすごく読んでるんだ」
「加藤さん相手だと、95点以上の手をさし続けないと負ける。加藤さんは90点以上の手を差し続けてくるから。
米長さんや大山さんだと、80点でも勝てるときがあるけど、100点の手でも負けることがある」
- 飯塚「加藤先生は秒読みになってから本当に強い。間違えない」
- 羽生善治「加藤先生の場合は相手を見ずに盤面しか見ていない。」
ひふみん名言集
- 直感精読
- 「将棋は序盤がすべてで序盤で優位に立てれば勝てるんです」
- 「金は王様を守る頼もしい駒」
- 「銀は営業部長」「拡大していって、業績を上げていく」
- 「私から闘いを取ったら何が残るといえよう。勝負師である限り、命が尽きるまで勝負に明け暮れるのが棋士のさだめだ」
- 「振飛車に対する矢倉囲いは、私の経験上、そう簡単には潰れない」
- 「詰将棋は虚構の世界」
- 羽生将棋はダイナミックで豪華絢爛、なおかつ勝負強い。その勝負哲学は絶品といえる。
若手はパソコンで序盤を研究しているというが、実際に指してみると大したことないと思うことも正直多い。
引退するという気はかけらもない。まだまだ名局を指しつづけることができると思っている。
(他の棋士も)将棋を一生懸命指しているのは分かるが、もう少し精神的な深みを加えてほしいと思う。
- 「対局中一番動くのは羽生、二位が自分、三位が佐藤康光」
- みんな私が棒銀を指すのを知っていて、色々対策をしてくるんだけど、それでも3割は勝てる。
だから棒銀はそれだけ優秀な戦法なんで、3割勝てるうちは私は棒銀を指し続ける
- 先崎学八段が120面差しの記録を作ったことに対して「わたしなら二百面できます」
- 敗勢になったとき「我が才能をもってすればなんとかなるはずだ」
- 「先輩だからと言って簡単に折れてはいけない」
- 生涯一度も風邪をひいたことはありません
- 羽生マジックを見て「ヒャー!」
- 「将棋は芸術。モーツァルトの曲のように、将棋もしっかりした解説があれば感動を与えられる」
- その人に対して愛情がないと、正しく評価することはできない
- 引退について(61歳A級にいたときのインタビュー)
今でも、十分濃い内容の将棋がさせている。
健康面での問題さえなければ、
今後もまだまだ名局と言われる棋譜を残すことができると思う。
引退などかけらも考えていない。
今引退してしまったら、まだ将棋の事が7割ぐらいしか
分からないまま引退してしまうことになる。
50や55ぐらいで引退してしまったりしたら
将棋のことをまだあまりよく分からずに引退してしまうことになってしまう。
- 「まった、まった」
- 「っつモぴゅゥーーぐッパ」
- 「ぎょぎょぎょ」
- 「がきょっ」
- 「うっうー」
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