県北部で女性を狙ったひったくりを繰り返したとして、県警は30日、行田市棚田町2、運送業、福島正敏被告(41)と同市本丸、タクシー運転手、田井中光則被告(48)=いずれも強盗致傷罪で起訴=を窃盗や傷害などの疑いでさいたま地検に追送検した。県警は両容疑者が計55件の窃盗や強盗傷害事件に関与したとみており、被害総額は計約285万円に上るという。
送検容疑は09年8月、鴻巣市内の路上で、帰宅途中の女性(20)からリュックサックを奪うなど同年5月から11月までの7カ月間に、未遂も含めてひったくり36件と車上狙いなど15件を繰り返し、計約100万円を奪ったとしている。
県警によると、2人は駅周辺などを車で徘徊(はいかい)しながら女性を物色。福島容疑者が車外に出て被害者の前に立ちふさがり、犯行に及んだという。顔を殴るなどしたケースも数件あった。2人は一時期同じ会社に勤務していた。いずれも「パチンコ代や借金返済に充てた」と容疑を認めているという。【町田結子】
毎日新聞 2010年5月1日 地方版