共同通信のニュースで見たのだが中国にはこういう言葉があるそうだ。つまり、まだ国が成長しきっていないのに先に人口老齢化が始まるということ。実は中国における少子高齢化の速度は極めて速く、もしかしたら日本よりも深刻かもしれない、それは一人っ子政策に加え、生活水準が急速に向上しているからである、とのこと。 日本はそれなりに成長した80年代から急速に少子高齢化が進んだが、中国は、彼らに言わせればまだ成長途中であるにもかかわらず急速な少子高齢化が進んでしまうという問題があるのだ。この事が中国で「未富先老」という問題意識となっている。 共同通信の記事から引用する 「中国の統計によると、65歳以上の人口は1億956万人(2008年)で総人口の8.3%を占め、国連基準で高齢化社会にある。先進国は1人当たり国内総生産(GDP)5千〜1万ドル(約45万〜90万円)レベルで高齢化社会入りするとされるが、中国が高齢化に突入した00年の1人当たりGDPは900ドルに満たなかった。人口は30年代半ばにピークの15億人に達し、以降は高齢化が加速、生産力にも影響を与えると懸念されている。」 単純な人口動態にくわえ、急速な市場経済化に伴う家族観の変質で個人主義が広まっている事も、高齢者ケアの仕組みを大きく変え、社会の負担を増やすのではないかと懸念されているようです。この辺は日本もたどってきた道です。 まあ問題が顕在化するのはまだ先のようですが、2030年代の日本がさらに高齢化が進んでいることを考えると、なかなか恐ろしい絵図です。 それにしてもまだ中国って一人っ子政策(一応)なんですね・・・ |
<< 前記事(2009/11/05) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/10) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|---|
世界人口の頭打ちが見えてきた
知ってショッキングなニュースというのは、大抵、数日以内だとか最近の出来事だったりする。銃乱射事件が起きました、って聞いたら誰だってとりあえずビックリする。タモさんが「それではお友達を」と言ったら「えええー!?」って返す、そういう阿吽の呼吸が(テレホン)ショッキングな事件と僕らの間に明確にある。ところが、エコノミスト誌10月31日号の特集「下落する出生率(Falling Fertility)」には、いまさらビックリするのもちょっと間が悪いけれども、それでもやっぱり「えええー!?」... ...続きを見る |
チャールズ街141番地 by the S... 2009/11/14 15:23 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
中国って年金制度とかあるんでしょうかね。 |
ああああ 2009/11/06 21:42 |
ああああさんコメントありがとうございます。年金制度は一応はあるみたいですが、都市と農村あるいは都市同士のあいだでは仕組みが違ったり一部の人には実質上積立制度しかなかったりと必ずしも統一した制度とはいえないようです。ちなみにもともと中国は年寄を大事にするところだと思いますが、最近の都市化の影響で見捨てられた地方の老人が増えることが懸念されています(一人っ子が都会に出たら当然そうなりますよね)。 |
厭債害債 2009/11/07 08:35 |
<< 前記事(2009/11/05) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/10) >> |