雑談です 今日ニュースを見ていて思ったこと二つ。 ・ある死体遺棄事件容疑者の扱いのあまりの大きさ ・ある著名脳科学者の脱税事件の扱いの小ささ 一つ目の騒ぎの大きさは、なんだか意図的な感じがしてすごく嫌な感じがする。たぶん、ある程度追い詰めたという確信が持てた段階で、写真を公開し、逮捕を劇的なものにしてイギリスとの関係に配慮したとかそういうことかなとおもったのだが、ほかにある多くの殺人事件との扱いの違いがやはり際立っている。容疑者の行動やら過去のことやら事細かに報道するし。NHKのアナウンサーが言った次の台詞には思わず飲んでいたビールを吹いてしまった。 「只今、新しい情報がはいりました、xx容疑者を乗せた警察の車がxx警察署の前に到着しました。」それがなにか?この事件だけことさら掘り下げて取り上げるのはフェアじゃないなぁ。今は裁判員制度が始まったから、こういうのって結構影響してしまうかもしれないのに。 著名脳科学者の脱税事件は、正直かなり悪質だとおもう。なにせメディアへ頻繁に登場しているのだから、税金のことを全く知らなかったなどという言い訳はあり得ない。忙しくて確定申告しないで許されるのなら、多くの人がそうするだろう。明らかに高所得なのだから申告義務があることは常識だ。それを3年間忙しくて放っておいた、などというのは明らかに問題だ。とりわけ、これだけ税収不足に国家が悩む中で、ここまで露骨に税金を払わない意図を示してくれるのはある意味立派でもあるが、全体から見たら結果的には指摘されなければ払う気がなかったということであり、悪質と言われても仕方ない。 資本主義だし民主主義だしお金儲けは大いにやっていいのだが、税金はちゃんと払ってもらわないと困る。それなのにどうしてこれほど寛大なのか?一方でたかが女子高生のスカートの中を手鏡でのぞいただけで刑務所にまで入りかけている人がいるのだ。手鏡事件は被害者は少数だが、脱税は国民全体を敵に回す罪だという意識がもっとあっていいと思う。NHKは今日も(一応番組後にテロップを流してあえて番組をそのまま放送したことの理由を伝えていたが)その脳科学者が出演する番組を普通に放送していた。 ちょっとフェアではないなぁ。 これらの事件で、いろいろな面で生じているかなりいびつな基準のずれ方を感じてしまった。 |
<< 前記事(2009/11/10) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/14) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|---|
類は友を呼ぶ、にしても・・・
「ぼくの家、金持ちだからさぁ、ン千万かン億増えてもいちいち気にしないんだよね。え、気にする必要、有ったの?ぼくは気にしないんだけどなぁ。しょうがないなぁ、じゃあ数え直して後で教えてあげるからさ、それでチャラでいいよね。何も問題無いよね」というような精神... ...続きを見る |
ある日ぼくがいた場所 2009/11/12 00:56 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
いつも楽しく拝見しています。一つ目の件についてですが、「ほかにある多くの殺人事件との扱いの違い」は犠牲者が外国人である点で明らかだと思います。どの事件をどのくらい取り上げるかにFairnessをどの程度求めるべきか、正直なところ「過剰じゃなければいいんじゃない」くらいの感想しかもてないのですが、イギリスに住んでいてこの事件の取り上げられ方(安全な日本で…という見られ方は顕著だと思います)を見ている身としては、あまり過剰には見えなかったりします。フェア、というのも人それぞれの感じ方によってしまうんだろうな、と思った次第です。 |
せでぃあ 2009/11/11 09:14 |
せでぃあさん、コメントありがとうございます。う〜ん、確かに日本の安全神話(特に外国から見た)が揺らいだというのは大きな事件だったのかもしれませんが、ワタクシの感覚では(まだ諸外国との相対的なアレでは安全ですが)そもそも安全神話がとっくになくなっていると思っていました。とはいえ、やはり国際関係を重んじれば、こういう事件は大々的に取り上げるべき(とくに今回は逮捕のめどが立ったことが大きいでしょうね)だと言う判断はありだったのかも。 |
厭債害債 2009/11/11 11:53 |
容疑者が護送される画像をみて何になるのであろうか。護送や移送に当たっては顔を隠しているのだから、あんなに取材を強行しても得られるものはほとんどない。 |
CDMA 2009/11/11 11:53 |
はじめまして。よく拝見させていただいてます。金融機関の営業やってるので結構ためになります。 |
企業戦士 2009/11/11 17:02 |
脳科学者さんは”申告漏れ”、と報道されてますけど、まあ”脱税”ですよね。企業が税務当局との行き違いですぐに”脱税”と大々的に報道するのになんでしょうか。この手の報道の偏向は売春を援助交際とかいったり。 |
ttori 2009/11/11 21:06 |
CDMAさん、コメントありがとうございます。まったくおっしゃる通りですね。まあ脳科学者のケースは、ある意味、失敗のリカバリー対応における脳の働きというテーマとしてで彼自身の貴重な研究対象になるかもしれませんけれど。 |
厭債害債 2009/11/11 23:55 |
脳科学者のもそうなんですが、首相のはもう何と言うか。弁解も弁解に全くなってないですし、申告し直せばいいというような問題でも無い筈なんですがね。 |
名無之直人 2009/11/12 00:58 |
名無之直人さん、どうもです。首相のもいかがなものかと思いますね。意外にテレビの逮捕劇は国政への目くらましだったりして・・・ |
厭債害債 2009/11/12 21:24 |
おもわずエクセキューション・スタイルでググってしまいました。 |
Cru 2009/11/23 23:35 |
Cruさんどうもです。確かに海外での取材は大変だから、現地のメディアがちゃんとやってくれないような事件だと、そもそも記事が書けないのでしょうね。その後はさすがにあまり出なくなってしまいましたが。 |
厭債害債 2009/11/24 06:24 |
そうですね。 |
Cru 2009/11/25 00:03 |
<< 前記事(2009/11/10) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/14) >> |