異例のことだそうですが http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091213-00000048-san-soci 1か月ルールというのはこのことが表面化するまで全く知らなかったので、あまり偉そうなことも言えないのですが、今回宮内庁があえて官邸に苦言を公開の場で呈しているということは大きなことだろうと思います。 「陛下の健康問題などしったこっちゃない」という立場の人々が官邸の多くを占めているという事実。大量(あえて量と呼ばせていただきますが)の議員訪中団のなかであたかも国家元首のごとくふるまっている某実力者。やはり恐れていたことがそろそろ現実化しつつあるのではないかと思いました。 国会議員さんっていま忙しいんじゃなかったでしょうか?国の仕組みを変えてこれから過去の負の遺産を清算するため、すごく大変な思いをしていると思っていましたが、まるでご褒美の観光旅行のようなツアーやってる場合ですかね?日本の問題を解決するより中国と仲良くしておいた方がいいというのが、某実力者のお考えのように思えます。家来を引き連れて忙しい中で中国に訪問し、臣下の礼を尽くしているようにワタクシにはみえます。気がつけばマニフェストにもない外国人参政権の問題がまじめに議論されたり、普天間の問題でわざと米国と仲たがいさせるような対応をしたりして この問題の危機度をもっと感じなければならないと思います。実際の権力を握っている人の思想について、きちんとチェックされていないしその仕組みもない。彼はそれもあって政府の要職ではなく党の要職を選んでいるのでしょう。 暴力的なテロは目立ちますが、一方で本当に恐ろしい体制転換は静かにそして民衆の無知と支持のもとに進行するのだと思います。そしてたぶん一番恐ろしいのは、その体制転換の中心人物が、「間違ったこと」について正しいという信念を持って力で押し切ること。ヒトラーのときと同様民主主義は基本的にその時無力なのだと思います。最後はだれかが物理的にその流れを押しとどめるしか方法はないのではないか、あるいはそのように考えて別の意味で暴走する人が出てきてもおかしくないのではないか、そういう絶望的な気持ちにさせられる事件ではありました。 (追記) 本日の日経の社説をみたら、こんな記載が。 「外務省は中国側に(一ヶ月前ルールを考慮して:ブログ主補足)早く申請をするよう要請したが、11月中旬まで動かなかったという」。伝聞として書かれているので真偽のほどは定かではありませんが、もし真実だったとしたら、意訳すると次のような文脈になりませんか? 中国側は訪日スケジュールも1ヶ月ルールも理解したうえで、わざと会見の申し出を遅らせた。そして一度やんわりとした断りを受けた上で、某実力者が訪中のときにあえて強くプッシュした。中国にとってこれは某実力者が本当に自分たちのためにどの程度「誠意」をもって行動できるのかどうか、というテストである。某実力者はそれに無事合格し、中国側から最大限の賛辞をうけとった。 つまり中国の下に某実力者(事実上の日本の支配者)がありその下に天皇がある、という構図を明らかにした事になります。本人がそこまで意識しているかどうかは別ですが、無意識だとすればこれほどおめでたい話はないでしょう。しかもこの構図は、直近の某実力者の会見内容からも彼にとっては当然のこととして認識されているようです。 彼にとって天皇の国事行為というのは、(実質的に)与党の幹事長が命令できる事のようですから、かなり大きな解釈変更だと思うのですが、この事が今まで議論された形跡はありません。(記者会見でこの事に党の幹事長として答えてしまった段階で馬脚を現したように思います。日本国憲法とか同じ事を言うのでも、政府、官邸が主張すべき事だと思いました)。民主主義を理解していない云々については、先ほども書いたように、多数が数で押し切るのではなく争いのある点について議論をオープンにして議論を尽くして最後は仕方ないので多数決、というワタクシの民主主義の理解とは根本的に異なっております。彼の言う民主主義とは、「ワシらはこないだの選挙で単独過半数なんやでぇワレ、ワシらは何でもとおせるんや〜。木っ端役人や天皇ごときがワシらのやることにいちいち口挟むんやないでぇ〜」というだけの底の浅いものに思えます。 中国副主席が重要な相手だというのはワタクシも認めるのですが、だからこそ、妙なところで強引な手法を使ってまで媚びないで対等に堂々と渡り合って欲しい、と思うのはワタクシだけでしょうか?そういう(自国民に対する)配慮がまったくかけているのが今の実力者の姿ではないかと思います。 |
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"シナ利権"命の守銭奴小沢一郎の大失敗の訪中劇!天皇陛下の政治利用という生易しいものではなく、「金儲...
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小沢の野望:日米同盟破棄から中国への属国化までの筋書き
予想の斜め上というか範疇外を地で行ってくれる小沢民主党ですので、いくら荒唐無稽な事書いても更にその外側を行かれてしまうかも知れません。何せ事実は小説より奇なりとか言いますしね。というワケで、小沢と中国政府による筋書きをそれっぽく書いてみましたので、軽く... ...続きを見る |
ある日ぼくがいた場所 2009/12/14 03:32 |
小沢の嘘と本当の問題について:中国>小沢>天皇
中国副主席と天皇を強引に会見させた事で猛烈な批判を受けてる小沢ですが、逆切れしてます。憲法を読めとかほざいてますが、嘘をついてるのは彼の方です。・憲法第一章 天皇第四条1で、『天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しな... ...続きを見る |
ある日ぼくがいた場所 2009/12/16 04:04 |
民主・小沢幹事長、宮内庁長官を批判
民主党の小沢一郎幹事長は15日昼、都内のホテルで開いた自身の政治資金パーティーであいさつし、天皇陛下と習近平中国国家副主席との特例会見を「天皇陛下の政治利用」にあたると懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「一官僚が記者会見することではない」と述べ、改めて批判しました。 ***♪小沢一郎さまだ!♪ ...続きを見る |
歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。 2009/12/17 00:18 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
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小沢一郎が選挙目的で選びそして選挙活動の仕方(辻立ち1日50回など)を教授された、守銭奴・福田衣里子、元キャバクラ嬢・太田和美、元風俗ライター・田中美絵子などを始めとする大量の小沢ガールズを当選させて政権交代しただけでなく、小沢派は民主党の圧倒的な最大派閥となった。 |
小沢一郎の謀略 2009/12/13 15:56 |
小沢一郎の謀略さん、コメントありがとうございます。お金が動機という説もおおいようですね。もちろんそのお金も手段にしかすぎないでしょうけれど。 |
厭債害債 2009/12/13 22:29 |
ワザワサこの時期にマスコミが一斉に流してバカバカしい |
ひこぼし 2009/12/13 23:24 |
ひこぼしさん、どうもです。天皇陛下との会見については、前回の副主席訪日と同じ流れでやっているだけであり、中国との関係を重視する立場からはやむを得ないという判断なんでしょう。それを信念を持ってやっていらっしゃるだけだと思います。普天間の問題は、社民を連立に残した段階でこうなることはわかっているわけですが・・・なぜわざわざもめるような仕組みにしたのでしょうか?移転先の問題ではなく、その決める過程の問題ですね。 |
厭債害債 2009/12/14 06:26 |
前政権がどうとか自民がどうとかいうレベルの問題では全く無くなってきてると思います。害債さんの懸念、私も全く同感です。 |
名無之直人 2009/12/14 07:39 |
あなたが「売国奴政権」という激しい言葉を使ったから、私も敢えて書く。 |
みう 2009/12/14 19:45 |
「普天間の問題は、社民を連立に残した段階でこうなることはわかっているわけですが…」 |
みう 2009/12/14 19:57 |
完全に同意。小沢の危険性は平和ボケの国民には |
tn 2009/12/14 20:29 |
危なっかしい議論がチラホラ目立ちますね〜。まぁ、「売国奴」というのは慎んだほうがよいでしょう。昨日近所で右翼の街宣車が「オザワ、けしからん!!」とがなってましたが、今回のご高齢の天皇陛下をケアするかけらもない行為は、テロ行為に繋がりかねない分、こういう刺激的ことばは避けてほしかったです。 |
お伊勢参り 2009/12/14 23:43 |
売国奴というのはさすがにちょっと言い過ぎなので、取り消させていただきます。気分を害された方々、みうさん、お伊勢参りさん、誠に申し訳ありませんでした。 |
厭債害債 2009/12/15 00:19 |
名無之直人さん、どうもです。まあ今の行動はこれまでの日本を変えようとする意欲の表れだと善意に解釈したいところですが、さすがは某実力者だけあって強引さが目立ちます。今回の天皇会見問題は前回の中国副主席訪日時と最低限同等にしないとまずいという配慮だとは理解できますし、習氏が次期トップがほぼ確定で大事にすべきだというのもわかるんですが、いきなり天皇に会わせろ、はいわかりました、病気なんかしったことか、ではやはり属国と言われますよね。 |
厭債害債 2009/12/15 00:30 |
厭債害債さん、深夜のコメントに書き込みにクイックに反応していただき深謝です。私はもともと厭債害債さんが慎重な言い回し・バランスをとった方と思っていましたので意外でしたが、主張や憤りは賛成ですよ。 |
お伊勢参り 2009/12/15 23:57 |
小沢さんは新進党・自由党のころから「国民との契約」という観念を選挙の際に持ち出し(もともとは米国共和党のギングリッチ院内総務の選挙戦術にヒントを得たと思われる)、以来今日のマニフェストに至るまで「契約宣言」→「選挙に勝つ」→「契約成立」→「国民の信託を得た」→「契約明記・不明記問わず権力行使」というロジック(さすが剛腕!!)・精神構造ですから、今日の展開は予見していました。 |
お伊勢参り 2009/12/15 23:58 |
全ての前例を選挙の力を背景に、国民の同意だといって叩き潰すことを民主主義というのはねー、自民党時代もありましたが、検証すべきはその後の実行過程です。そのプロセスが民主的(なんというか白日のもとでなされないと、決してマスコミに決めたことだけをさらけ出すことではなく、それにいたるまでのプロセスを背景を含めて事後でもいいから説明すべきということ)でなければならんのです。例の仕分け人にしたって、選ばれた委員がどこのどいつか、どんな選考で選ばれたかわからなけらば、自民党時代の官僚主導何やら会議と一緒でしょ。マニュフェストが達成されれば何やってもいいなんて、アホの考えることです。CO2削減の基準の差の問題点なんて、イメージとしてしかあーエコはいいことだ25%なんて世界の鏡だなんて思ってた国民が、最近ようやくマスコミが騒いで、後世に禍根残す不平等条約になることに気がつき始めた。 |
かる 2009/12/16 00:15 |
お伊勢参りさん、どうもです。おっしゃる通り幕引きはそういう感じでやむを得ないのではないかと思います。まああまりこじらせるのは得策ではないのですが、国民としては今回の出来事はしっかり頭に焼き付けておかなければならないと思いました。 |
厭債害債 2009/12/16 01:10 |
>つまり中国の下に某実力者(事実上の日本の支配者)がありその下に天皇がある、という構図を明らかにした事になります。 |
名無之直人 2009/12/16 01:44 |
羽毛田長官なる人物の過去の発言歴を調べれば、彼が君側の奸であり、今回記者会見までして己の見解を明らかにしたことなど、まさに噴飯ものであることが分かるだろう。 |
みう 2009/12/16 18:47 |
ここのブログは、純粋なる金融経済ブログだと思っていたのだが、コメント欄を見ていると、きわめてバイアスのかかった読者が読んでいるようですね。 |
みう 2009/12/16 19:24 |
極めて一般的な庶民感情的な意見として、 |
39歳無職 2009/12/16 22:02 |
みうさん、どうもです。このブログは時々金融以外のことをかきます。ただ、政治の問題は金融と密接に関連しており、全く無視するわけにはいかずかなり重要だと思います。その結果さまざまな形でのリアクションがあるわけですが、ワタクシとしては特定の意見を消すことはしてませんので、その点ご了解ください。自由に議論していただければいいかと思っています(時々介入しますが)。 |
厭債害債 2009/12/17 06:36 |
なるほど、内部告発ですか・・・ |
39歳無職 2009/12/17 08:24 |
39歳無職さん、どうもです。おっしゃる通り試すというまでの意図はないかもしれませんが、結果としては問題を大きくしましたね。 |
厭債害債 2009/12/22 06:13 |
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