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ポリ袋遺体女性 ネットで知り合い養子縁組

 大阪府高槻市の淀川堤防で4月29日、ポリ袋に詰められた同府豊能町の職業不詳宇野津由子さん(36)の遺体が見つかった死体遺棄事件で、宇野さんが2月ごろに養子になり、その後に受取金数千万円の生命保険が掛けられていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。養父母の周辺では08年に50代の女性が変死。多額の保険金が掛けられていたとの情報もある。

 捜査関係者や知人によると、宇野さんは以前、大阪市内にある実家に住んでいたが、インターネットを通じて養母と知り合い、養母とその夫ら家族が住む豊能町の家に転居して一緒に生活。2月ごろに養子縁組をした後、生命保険が掛けられた。宇野さんは実家を出る際「住み込みで働く」と話していた。

 近所の住民によると、養父母は夫が40歳前後で妻が36歳。18歳の長女、中学3年の長男、中学2年の次女、小学3年の次男、保育園に通う三女の5人の子供がいる。養父は建築関係の自営業。養母は宇野さんについて「夫の妹がきている」などと説明し「カメちゃん」と呼んでいたという。

 高槻署捜査本部によると宇野さんは4月20日に家を出たまま帰宅せず、29日に遺体が見つかった。司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死。絞殺された可能性が高い。

 また、宇野さんの遺体が入っていたポリ袋の中から、宇野さんとは別人のものとみられる毛髪が採取された。宇野さんの毛髪は首ぐらいまでの長さで茶色だったが、採取された毛髪は宇野さんよりも短く色や髪質も違った。捜査本部は遺体を遺棄した人物の毛髪の可能性が高いとみている。

 宇野さんは独身で、保険業界関係者は「数千万円の保険金は独身女性にしては高すぎる」と指摘。捜査本部は養父母から事情を聴くなどして慎重に捜査を進めている。

 一方、08年10月には養父母の知人で居酒屋を経営していた50代の女性が変死。府警などによると、女性は08年10月31日午前8時45分ごろ、豊能町希望ケ丘の店舗兼住宅の階段で倒れているのを訪問した男性が見つけ119番。女性は死亡し、府警は事故と事件の両面で調べていた。女性には多額の保険金が掛けられていたとの情報もある。

 登記簿によると、現場となった店舗兼住宅は08年8月に養父が取得した。近所の住民は「亡くなった女性は養母の母親。58歳だった」と話している。店は女性の死亡後に別の居酒屋となり、宇野さんが一時働いていたことがあった。居酒屋はこの日は閉店していた。

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