プロ野球の元巨人選手で、野球評論家の中畑清氏(56)が、夏の参院選にたちあがれ日本から比例区で出馬することになり11日、都内で会見した。中畑氏は、長嶋茂雄・巨人終身名誉監督の後押しがあり出馬を決めたことを明かし、政治信条として「GNO(義理、人情、思いやり&恩返し)」を掲げたが、会見の途中で「GTO」と言い間違えるなどおとぼけぶりも全開!民主党比例代表で出馬を表明した女子柔道の谷亮子(34)との政党を超えた共闘も、勇み足気味に?宣言した。
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中畑氏は、3週間ほど前に「たちあがれ日本」の与謝野馨共同代表から出馬の要請を受けたという。実は15、16年前にも新進党からも出馬要請を受けたことがあったが断ったとし、今回は野球界への恩返しができる時期と考え、意思を固めた。
出馬に際し、長嶋茂雄氏や、恩師の駒澤大学野球部の太田誠元監督にも相談。長嶋氏から「自分で決めたのなら、決めた道で頑張れるはず。政界で羽ばたいてこい」と後押しされ、最終的に出馬に至ったという。
中畑氏は、政治家に転身する自身の信条について「GNO」と高らかに掲げた。「義理」のG、「人情」のN、そして「恩返し」「思いやり」のO…。「野球界への恩返し」について、青少年育成の政策やスポーツ環境整備などへの取り組む覚悟を熱く語った。
だが、緊張のあまりか最初で掲げたこの信条も、会見途中で「GTO」と言い間違え「『GTO』って、テレビでやっていたからね」と苦笑いする場面もあった。
民主党から出馬する谷亮子と10日に電話で「党は違っても、できれば一緒に仕事をしよう」とエールを交わしたことも披露。「党は違っても、目指すものは一緒だから」と早くも共闘を呼びかけた。
また、自民党から立候補する前巨人監督の堀内恒夫氏については「先輩なので一緒に頑張りたい」と述べた。