投手陣の打撃練習に苦笑いする岡田監督＝スカイマーク（撮影・内田世紀）
“アレ”は言うたらアカンよ‐。オリックス・岡田彰布監督が１１日、交流戦からの巻き返しと、借金生活からの脱出に闘志をみなぎらせた。経験上、交流戦での浮沈が、リーグ戦再開後の勢いに直結すると力を込めた。ただし…虎将時代の０８年交流戦で惜しくも逃した“アレ”の二文字は「言うたらおかしなことになる」と禁句として封印した。
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交流戦は２４試合勝負、賞金出るし、つい景気づけに言ってしまいがちな「優勝」の二文字…。けど、言うたらロクなことないよ‐。
この日、チームは１２日からの交流戦（対ヤクルト・神宮）に備えて東京入り。出発前に練習を行った神戸スカイマークで、岡田監督は交流戦からの逆襲に燃えていた。
「そら（交流戦で）貯金作らなアカンわ。ずうっとそうやん。交流戦でつまずくと悪なるし、その逆もあるからな」
４月以降「あまりにも悪すぎた」と言うチーム状態も回復の兆しを感じとっている。ＤＨがないセ本拠試合では、好調・北川と故障から復帰した田口を代打で積極投入し、継投策で逃げ切る‐岡田さい配の腕の見せどころだ。上昇気流に乗れば、借金返済もみえてくる。ただ、岡田監督はあの二文字の話になると…。
「言うたらおかしなことになるからな。いらんこと言うたらアカン。そんなもんよ」
阪神時代の０８年交流戦。前半戦好調だった猛虎は、交流戦も好位置をキープ。中盤以降はチームも“アレ”を一つの目標として盛り上がった。だが最後はソフトバンクと１５勝で並んだため、前年上位チームの鷹軍団が“アレ”に輝くルールが適用された。
「その気になったらアカンいうことよ」。今年は最後まで謙虚に白星を重ねて、選手も“アレ”は絶対禁句いうことよ。
(２０１０年５月１１日)