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仕分け第2弾 迷走の予感 間違いの指摘が相次ぐ (1/2ページ)
政府系公益法人を対象とした「事業仕分け」第2弾の後半戦が20日に開始されるのに向け、政府の行政刷新会議は仕分け対象を選ぶ調整作業を急いでいる。民主党は12日、4月にいったん終了した1年生議員による「独自仕分け」を再開させ、対象となる見込みの13法人について追跡調査を決めた。ただ、当初用意した対象リストの誤りを指摘され慌てて差し替える混乱を見せるなど、第2弾後半戦は早くも迷走している。(小田博士)
メディア露出狙う
「改めて調査すればさらに大きな力が発揮できる」
枝野幸男行政刷新担当相は12日、民主党本部で開かれた同党所属1年生議員への説明会でこう強調し、仕分け対象を発表する17日までに、13法人を改めて調査するよう求めた。
1年生議員のとりまとめ役で、当選2回の本多平直衆院議員は「テレビにも来てもらいたい。そのつもりで、しっかり頑張って」と士気を鼓舞した。1年生議員側も「民主党への逆風の中、この取り組みしかない」(高井崇志衆院議員)などと意欲を示した。
国民の期待が高い仕分けで、再調査の模様をメディアにみせることで、低下している内閣や党の支持率回復につながることを期待している。だが、この日再調査対象法人のリストが配布されると「(4月の独自仕分けで)こんな法人は調べていない」などと間違いを指摘する声が相次ぎ、対象法人は差し替えに。「急造パフォーマンス」の危うさを露呈することになった。