ろうそくデモ2年:主張を翻した元農林部長官(上)
ハンバーガーを食べながら米国旅行
金元長官は、「同医療チームが認知症で死亡した患者を病理解剖した結果、5-13%が人間狂牛病だということが分かった、と発表した。米国の認知症患者は450万人ということから、その5-13%に当たる25万-65万人が人間狂牛病患者と推定される」と主張した。
金大中(キム・デジュン)政権初期(1998年3月-2000年8月)に農林部長官を務め、牛肉問題を扱った経験のある元長官の主張ということから、人々は驚き、この話はインターネットを中心に拡大した。
金元長官は現在、カナダ・バンクーバーの大学で招へい教授として勤務している。金元長官は4日、電話インタービューで、「当時、そのような推論がなされていたと紹介しただけで、(人間狂牛病に)感染して死んだということを言ったわけではない」と主張を翻した。つまり、「外国の研究を引用しただけのこと」というわけだ。しかし2年前は、「人間狂牛病で20-65万人が死亡したのは事実」と主張していた。
金元長官が米国の大学の研究結果を誤って引用したとのいうのは、当時から知られていた。イェール大医療チームは、認知症による死亡者46人のうち6人(13%)、ピッツバーグ大医療チームは同54人のうち3人が孤発型クロイツフェルト・ヤコブ病(sCJD)で死亡したという研究結果を発表したにすぎない。sCJDは60歳以上の高齢者が発症する病気で、認知症と症状がよく似ている。つまり、人間狂牛病とは無関係の研究だった。
金元長官も、自身の誤りを部分的に認めているふしがある。金元長官のホームページに掲載されていた同寄稿文は、当時のものとかなり異なっていた。当時、「認知症による死亡者の病理解剖の結果、5-13%が人間狂牛病で死亡した」と論じていた部分は、「認知症による死亡者の病理解剖の結果、5-13%がクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)だったことが分かった。広義のCJDには人間狂牛病も含まれる」とすり替えられていた。
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