ろうそくデモ2年:「ネット書き込みの99%はゴミくず」(下)

 この男性は進歩新党の党員だった。「当時、進歩新党内では『敵に非難・攻撃される材料を提供した』と言われ、つまはじきにされた」という。現在はある地方都市で展示会の準備を進めている。

 08年7月のろうそくデモで女子大生が死亡したと申し立て、真相を糾明するとして新聞広告費を募り、これを横領した容疑で起訴された25歳の男性(当時は光州広域市内の単科大学学生会長)は、「当時は若くて、よく分からないままに間違ったことをした」と話した。男性は「横領容疑で何回も出廷、メディアに報じられ、いろいろとつらい目にあった。今は静かに暮らしたい」と話している。

 現在は会社勤めをしているが、大学にも復学し、夜間コースを履修している。それでも、「米国産牛肉については今も否定的だ」と言い切った。

 08年6月に自分が戦闘警察官であるかのように装い、ネット上の掲示板に「戦闘警察官は上層部の過激なデモ参加市民鎮圧命令に服従しないことを決めた」と書き込み、罰金刑を言い渡された大学時間講師(44)は、「インタビューに応じられるような気分ではない」と取材拒否した。この講師の妻は「夫は当時、とてもつらそうだった。あの事件以来、勉学に励むようになり、新たな人生を送っている」と語った。

 「警察官がろうそくデモに参加した女子大生の首を締めて死なせ、遺体を車で運んだ」という「女子大生死亡説」を最初にネット上に流布した容疑により、一審で懲役10月を言い渡され、現在控訴審が行われている地方紙販売店長兼取材記者(50)は、弁護人によると、今も自身の書き込み内容を信じているという。この弁護人は「店長は逮捕後、健康状態が非常に悪化した。現在は極度の対人恐怖症や攻撃性により、控訴審が保留されている状態」と話した。

金時現(キム・シヒョン)記者

ソン・ウォンヒョン記者

【ニュース特集】米国産牛肉輸入問題

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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