鳩山邦夫氏:自民党離党 「4月末には新党」

2010年3月15日 17時41分 更新:3月16日 1時12分

自民党に離党届を提出した後、事務所前で報道陣の質問に答える鳩山邦夫元総務相=東京都千代田区で2010年3月15日午後6時半、手塚耕一郎撮影
自民党に離党届を提出した後、事務所前で報道陣の質問に答える鳩山邦夫元総務相=東京都千代田区で2010年3月15日午後6時半、手塚耕一郎撮影

 自民党の鳩山邦夫元総務相は15日、新党結成を前提に離党届を提出した。鳩山氏はその後、東京都内で記者団に「(4月末からの)連休前には(新党を)作りたい。日本一頭のいい政治家、与謝野馨(元財務相)、国民の人気が高い舛添要一(前厚生労働相)を結び付けることができたら最高だ」と述べ、与謝野、舛添両氏に連携を働きかける考えを示した。また、与謝野氏に近い園田博之幹事長代理は同日、党本部で大島理森幹事長に役職を辞任する考えを伝え、了承された。

 ◇園田幹事長代理 辞任

 自民党の野党転落後、参院議員は5人が同党を離党しているが、衆院議員では鳩山氏が初めて。谷垣禎一総裁は15日、鳩山氏の離党届を受理したうえで党紀委員会にかけるよう大島氏に指示した。党内では中堅・若手議員を中心に執行部刷新要求が相次いでおり、谷垣氏は一層苦しい状況に追い込まれた。

 鳩山氏は「党内抗争ではないので、谷垣氏を批判するつもりはないが、自民党では限界がある」と述べ、離党の目的を「鳩山政権に対抗する勢力の結集」と強調した。政党要件を満たす5人以上の国会議員の確保については明言を避けた。

 一方、園田氏は8日、大島氏に自民党執行部の交代を直訴。これに対し、執行部は園田氏に幹事長代理を辞任するよう求めていた。園田氏は15日に大島氏と会談した際、「民主党政権を倒す目的は一緒だが、進め方について執行部と違う方針を主張した。執行部の外で自民党のあるべき姿を追求したい」との考えを伝えた。

 鳩山氏の離党を受け、与謝野氏は15日、東京都内で記者団に「明日、どういう心境だったのか聞いてみたい」と述べ、鳩山氏との連携に含みを持たせた。【木下訓明】

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