ろうそくデモ2年:「ネット書き込みの99%はゴミくず」(上)

 「『警察官が(ろうそく)デモに参加した女性に性的暴行を加えた』と書いたわたしの文は、事実ではありません。当時の状況を比喩(ひゆ)的に表現したものです」

 狂牛病(牛海綿状脳症〈BSE〉)の恐れがあるとして、米国産牛肉の輸入に反対するろうそくデモが盛んだった2008年6月、インターネット上の掲示板に「戦警(戦闘警察、日本の機動隊)が女性デモ参加者を連行し、性的暴行を加えた」と書き込み、デモ隊を激怒させた造形芸術家の男性(37)は4日、本紙の電話取材に対し、2年前に書いた自身の文が事実でなかったことを認めた。この男性は虚偽事実流布容疑で逮捕・起訴され、懲役10月、執行猶予2年を言い渡された。

 それでも、男性は「(司法処分は)覚悟の上だった。執行猶予もあと数カ月で終わる。間違っていたとは思わない」と話している。

 男性は、虚偽の書き込みをネットに掲載した理由について、「オンラインゲーム 『スタークラフト』で使われる言葉に『強姦(ごうかん)』というものがある。これは、相手に完全に『やられた』という意味だ。わたしの文も、こうした表現の一種だと思えばいい」と話した。さらに、「インターネット情報の99%は『ゴミくず』ということを、ネットユーザーはみんな分かっている。(検察は)わたしの書き込みが大きな影響を及ぼしたと言っているが、わたしはそうは思わない」と居直った。

2008年、ろうそくデモに子どもたちを連れ出した「ベビーカー部隊」が大きな議論を呼んだ。写真は、同年5月29日にソウル市内の中心部・光化門で街頭行進をするベビーカー部隊。/写真=李泰景(イ・テギョン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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