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【記者コラム:越中春秋】

マイナスイメージ

2010年5月10日

 富山市中心部で三月に始まった会員制の自転車レンタル事業の利用が、伸び悩んでいる。

 十五の拠点で借りたり返したりできる利便性がセールスポイントだが、開始から約一カ月で一日当たりの平均利用は百三十一回。稼働する百三十五台で計算すると、一日に一回程度しか乗られていない。

 地球環境にやさしい乗り物として、良いイメージが定着しつつある自転車。しかし駐輪拠点に十台ほど置かれたままのレンタル自転車は、街のイメージにプラスとはならない。レンタル施設は税金で整備された。富山市が「自転車は街の資源」と位置づけるのなら、稼働率が高まる施策を期待したい。 (村上豊)

 

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