4.25県民大会に行ってきた。陽射しは強かったが涼しい風が吹き、過ごしやすい天気だった。12時半ころバイクで那覇を出て、北谷あたりから道が混雑し出す。国体道路あたりまで来ると、あっちからもこっちからも車の列、嘉手納ロータリーから先の道は車で埋まっていた。
会場に着くと、駐車場となっていた旧読谷飛行場滑走路に、大型バスがずらりと並んでいた。向こうの方までずーっとバス。写真と反対方向もバスが続々集結していた。そして、駐車場から会場へ向かう人で通路もいっぱいしていた。
遠くでサンバのリズムが鳴っていた。近づいてみると、翁長みどりさんのチームが、ドンスカドンスとカリズムを刻みながら練り歩いていた。気分が高揚してくる。草の根的盛り上げ活動ご苦労様。
会場入り口にたどり着くと、すでに広場には多くのひとが集まっていて、舞台の上ではライブが行われていた。広場の入り口付近の土手からステージが見えたので、ちょっと遠いけどそこから参加することにした。
入り口付近にいたので、いろんな人が出入りするのが見えた。そろそろ始まる時間かなと思っていると、サイクルウェアに身を包んで、カンプノウのマスターがやってきた。那覇から自転車でやってきたのだとか。
県民大会がスタートして、仲井眞県知事をはじめ、翁長那覇市長、伊波宜野湾市長、稲嶺名護市長らが次々と壇上に上ってアピールを初めても、続々と詰めかける人の流れは止まらない。自分達が会場に向かう途中見たバスの人たちの旗も見えた。結局、プログラムが最後の大会アピールにさしかかっても、まだ人がやってきていた。後で聞いたら、自治体の用意した乗り合いバスが、何台も間に合わなくて引き返したそうだ。
会場をぐるっと回ってみた。基地反対の大規模集会というと、県外の人は怒りに充ち満ちた殺気だった雰囲気を想像するかも知れないが、沖縄のこういう大会は、こどもから年配の方まで、思い思いのスタイルで参加していて、どこかのどかなものを感じる。
しかし、いわゆる政治活動をしている人だけではなく、普通に生活している人が同じ思いを持ってこんなにもたくさん集まっていること自体、表に出さなくても共通した怒りが底辺にあると感じた。みんな、上手く言えないけれど参加することで意思を示そうとしているのだ。
事情があってこられない人や、明確な意思があって参加しない人もいただろう。そうした人たちも含めて、この日の県民大会が成り立っていたと思う。
結局、仲井眞県知事は「県内移設反対」とは明確に言わなかった。でも、「県外・国外移設を求める県民大会」の看板をしょって、県知事として登壇した以上、その単語を口にしなかったからといって、言わなかったってことになるのだろうか。
追記:
入り口近くのTシャツ売り場で、上杉隆さんを見かけた。暑いのに黒のスーツを着込んでいたものの、白いシャツの胸元は、噂通り大きくあいていた。この取材がどんな記事になるのか、あるいは『キラ☆キラ』でどのように語られるのか、楽しみ。
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