男鹿地区消防署北分署副分署長(50)が09年末から数回にわたり勤務中に分署内で飲酒し処分を受けていたことがわかった。
同地区消防本部によると副分署長は勤務日の夜、いずれも食堂にある料理用の酒を飲んでいた。「緊急出動から帰った後、寝付けなかった」と話しているという。消防車両の運転はしないが現場で指揮などに当たる立場にあり、飲酒後の出動は無かったとしている。4月1日に同本部に投書があり、本人が認めた。
同本部は副分署長を4月7日付で訓告処分とし渡部幸男・男鹿市長に報告したが、市長が処分内容に疑問を呈し、再検討している。
加賀邦正消防長は「勤務中の飲酒はあってはならないこと。住民の皆様に対し大変申し訳なく思っている」と話した。【坂本太郎】
毎日新聞 2010年5月12日 地方版