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【石川】

新しい風 企業に提言 九州の学生『能登留学』

2010年5月12日

店のサービス向上について提案する甲斐さん(中)=七尾市生駒町で

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七尾のスーパーで第1弾

 企業の課題解決や新規事業立ち上げに携わる長期インターン事業「能登留学」が七尾市内で始まり、第一号として九州の大学生が市内のスーパーで“留学”をスタートさせた。(福本英司)

 能登留学は、同市のまちづくり企画会社御祓(みそぎ)川が、能登以外から人材を呼び込むことで企業内に新しい風土を生みだし、地域の活性化につなげようと企画。学生に自然豊かな能登で時間をかけて社会を学んでもらうことも狙いのひとつ。市内を中心に八カ所の企業などに呼びかけて四月から募集を始めた。期間は二カ月から一年間を予定する。

 一人目には立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)の三年生甲斐一生さん(21)が応募。小売店で人との接し方について学ぼうと七尾市のスーパー「どんたく」で四月下旬から能登留学をスタートさせた。

 甲斐さんが主に取り組むのは店内のサービス向上について。九月上旬まで店頭で接客するなどして、企業の長所や課題を見つけていく。

 インターン開始から十日間、店員の応対ぶりや商品の陳列などを見てきた甲斐さんは会議で「店員の方の笑顔や会話がお客さまを呼ぶと感じた。店員一人一人の魅力を見つけ伝えることで、お店のにぎわいにもつながるのではないか」と提案。

 どんたくを経営する山成商事の山口成俊社長は「若い学生が長期間いることで、社員の意識改革にもつながる」と受け入れの魅力を語っている。

 「能登留学」受け入れ先は、七尾市の仏壇店や医療機関、特産品ショップなどがある。問い合わせは御祓川=電0767(54)8866=へ。

 

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