大型連休中の山陽自動車道の渋滞で広島市中心部と広島空港(三原市)を結ぶリムジンバスの欠便が続発した事態を受け、広島県は、アクセスの定時性確保策を官民で検討する協議会を今月中に発足させる。湯崎英彦知事が、11日の記者会見で明らかにした。
協議会は、県、中国運輸局のほか、JR西日本や県バス協会、県内5商工会議所の担当者たちで構成する。県は12月末までに4回程度会合を開き、本年度中に方向性をまとめる方針でいる。
国道2号安芸バイパスや東広島バイパスなど整備中の道路の活用を含む代替ルートの策定▽山陽道の渋滞解消策▽主要アクセスであるリムジンバス欠便時の代替手段の充実―などについて検討する。
リムジンバスは、高速道路料金の大幅割引を受けた渋滞の影響で、ゴールデンウイーク(GW)などの大型連休に欠便が相次いだ。本年度のGWは170便、2009年度のGWは181便に上った。代替ルートは現在、山陽線でJR白市駅(東広島市)に向かい、空港連絡バスに乗り換えるしかない。
空港アクセスをめぐって県は06年、白市駅―空港間の鉄道整備構想を凍結した。湯崎知事は「当面は道路アクセスをどう改善するかが中心」と説明した。
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