2010年05月12日

モンテカルロ市街地コース 2010年ガイド: FIA公式プレスリリース

Monaco GP - Preview

FIA公式プレスリリース
モナコGP プレビュー

世界的に有名なモナコGPは今年のFIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップの第6戦を開催する。モナコGPは最初の1950年F1ワールドチャンピオンシップを構成したレースのうち現在も残る4戦のひとつであり、F1カレンダーへの登場は今年で57回目となる。モンテカルロの市街地レースは、F1ワールドチャンピオンシップ形成前の1929年までさかのぼることができる。このときは「ウィリアムズ」としてのみ知られる英仏混血の人物がブガッティ35Bで最初のグランプリ・ド・モナコで優勝した。今年のグリッドには5人のモナコ優勝経験者が並ぶ。マクラーレンのジェンソン・バトン(2009年)とルイス・ハミルトン(2008年)、フェラーリのフェルナンド・アロンソ(2006年、2007年)、ロータスのヤルノ・トゥルーリ(2004年)、メルセデスのミハエル・シューマッハ(1994年、1995年、1997年、1999年、2001年)である。モナコの独特のチャレンジングなレイアウトは伝統的にアクシデントやドラマを生み出している。これは凹凸の多い路面や、サーキットに沿ったガードレールのためミスを犯す余地がほとんどないためである。レース中の給油禁止と幅の狭いフロントタイヤという2010年の新規約により、今年はこれまで以上にマシンへのいたわりが重要になるだろう。

モンテカルロ市街地コース

2009年以降のサーキットの変更
・ ターン11および16のアペックスにある既存の縁石の背後に、より高い要素が追加された。

・ トラック周囲のさまざまな場所に、多くの破片防止フェンスが設置された。

・ サーキットの数ヶ所が再舗装された。ピットレーンの路面、サンテ・デヴォーテ・コーナーからアヴェニュー・ド・モンテカルロまでの合流地点までの路面はすべて新しい。またプラス・ドゥ・カジノからトゥネル・ドゥ・ポルティエ入口まで、トンネル出口からシケインまでの部分も再舗装された。

トラックの統計
・ シルキュイ・ド・モナコには33kmのガードレール、タイヤバリアに5,000本のタイヤ、554mのテックプロ・バリア、2万平方メートルの保護用金網がある。

・ サーキットの安全対策として、22のマーシャル待機所に650人のレースマーシャル、43ヶ所の介入ステーション、7台の「急行」消防車、3台の除去車両、120人の消防士、500台の消火器(15m置きに1台の割合)がある。

モナコGPミニ知識
・ 1950年のモナコGP(アルファロメオのファン-マニュエル・ファンジオが優勝)は、第1回のフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップを構成していたが、その後財政および規約の問題により1955年まで開催されなかった。1955年のモナコGPは、フェラーリのモーリス・トランティニアンが優勝した。それ以来モナコGPはF1カレンダーに毎年登場している。

・ モナコGPはチャレンジングなので、このタイトな公道で何度も優勝しているのはF1の最も偉大なドライバーのみである。複数回優勝したのは、3度のワールドチャンピオン、アイルトン・セナ(優勝6回)、2度のワールドチャンピオン、グラハム・ヒル(優勝5回)、7度のワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(優勝5回)、4度のワールドチャンピオン、アラン・プロスト(優勝4回)、スターリング・モス(優勝3回)、3度のワールドチャンピオン、サー・ジャッキー・スチュワート(優勝3回)。そしてファン-マニュエル・ファンジオ、モーリス・トランティニアン、ニキ・ラウダ、ジョディ・シェクター、デイヴィッド・クルサード、フェルナンド・アロンソはそれぞれ2回優勝。

・ モナコのサーキットの基本的特徴は、過去60年間に渡って維持される一方、トラック・レイアウトは何度か進化している。重要な開発には次のものが含まれる。1973年、スイミングプール・セクションを追加。1976年、サンテ・デヴォーテとラ・ラスカスに2ヶ所のシケインを追加、1986年、「ヌーヴェル・シケイン」でサーキットを拡張。1997年、ルイ・シロン・コーナーをつくるためにスイミングプールを改修。2003〜2004年、新しいピット複合ビルを建てるためにスイミングプール-ラ・ラスカスを改修。

・ グランプリのためにモンテカルロの公道を準備するのに約6週間、通常の状態に戻すために3週間を要する。

・ モナコGPはこの夏公開されるハリウッド超大作「アイアンマン2」の重要な背景となっている。スイミングプール・セクションでは、アイアンマンと敵役の闘いで、マシンやサーキットの一部が破壊される。

サーキット・データ
全長:3.340km
ラップタイム記録:1分14秒439 (ミハエル・シューマッハ フェラーリ 2004年)
オフセット:0.000km
レース周回数:78
レース距離:260.520km
ピットレーンの速度制限:
 フリー走行中は時速60km;予選およびレース中は時速100km

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