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派遣切り救済制度悪用、150万円詐取で2人逮捕 発案は元組員か

2009.10.14 14:01
このニュースのトピックス詐欺・脱税・出資法違反

 派遣切りなどで仕事と住居を失った人を救済する国の「就職安定資金融資制度」を悪用し金をだまし取ったとして、兵庫県警暴力団対策課などは14日、詐欺の疑いで兵庫県内に住む男ら2人を逮捕した。同課は共犯として元山口組系暴力団組員の男の行方を追い、別の事件で服役中の男も逮捕する方針。

 捜査関係者によると、男らは共謀し今年3月末、「勤めていた会社に解雇されたが、就職したい」などと虚偽の内容の「離職・住居喪失証明書」を県内の公共職業安定所に提出し、制度の適用を申請。安定所が発行した融資資格者対象者の証明書を県内の金融機関に提出し、3月から8月までに5回にわたり計約150万円をだまし取ったとされる。

 同制度は、非正規労働者などが解雇や雇い止めに遭い、社員寮からの退去を余儀なくされた際、住居と就労機会の確保を支援するため、緊急雇用対策として昨年12月から開始。離職し住居を失っていることや、貯金・資産がないこと、就職活動を行う意志があることなどが貸し付けの条件で、審査を通ると、家賃補助や就職活動費などとして最大約180万円が貸し付けられる。

 捜査関係者によると、男の1人が元組員らに借金をしたが返済できないため、元組員らが同制度の悪用を発案。勤め先をでっち上げ、詐取した金を吸い上げていたとみられ、同課は同様の手口で他にも金をだまし取っていたかどうかについても捜査を進める。

 同制度をめぐっては、6月に福岡市の暴力団組員らが「会社を解雇され、車の中で生活している」とうその書類を提出し、約175万円をだまし取ろうとした詐欺未遂容疑で逮捕されるなど、悪用される事例が後を絶たない。

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