内山「王者連敗」止める…１７日・ＷＢＡ世界Ｓフェザー級戦

防衛戦相手のお面をかぶった渡辺均会長と苦笑いでポーズをとる内山高志（右）

　◆報知新聞社後援　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフェザー級（５８・９キロ以下）タイトルマッチ　王者・内山高志─同級１３位アンヘル・グラナドス（１７日、埼玉・さいたまコミュニティアリーナ）　王者・内山高志が「連敗ストッパー」になる。１１日、都内の所属ジムで練習を公開。３月以降、日本の世界王者が３人も敗れている非常事態に「絶対に防衛する。勝ってファンに喜んでもらいたい」とＶ１戦へ闘志をみなぎらせた。

　悪いムードは必ず寸断する。今年の日本人世界王者の防衛戦は１勝３敗で長谷川穂積、名城信男と連敗中だ。ＷＢＯ王者のモンティエル（メキシコ）にＴＫＯで敗れた長谷川の試合をテレビ観戦した内山は「衝撃的だった。長谷川選手が勝つと思っていたから…」と改めてボクシングの怖さを実感した。

　初防衛戦は重圧がかかるが、それ以上に連敗ストップを求めるファンの期待も大きい。「やっと（防衛戦は）１回目。王者になったばかりで実績もない」と低姿勢だが、「負けることは考えていない」と自分の使命は分かっている。

　スパーリングでは身長１８５センチの挑戦者のグラナドスを想定し、１８１センチの渡辺均会長（６０）を相手に１分ほど拳を交えた。「早く試合がしたい」。臨戦態勢に入った。