ケツメイシ、「餃子の王将」と異色コラボ！定食できた

　４人組ヒップホップグループ「ケツメイシ」が、人気中華料理チェーン店「餃子の王将」との異色コラボレーションを実現させた。ポスターやステッカーで全国の直営３４５店が“ケツメ一色”になるほか、１２日発売の新曲「仲間」をイメージした“ケツメ定食”が限定メニューに登場。アーティストとのタッグは創業から４２年の歴史で初めてで、同店のファンのメンバーは「ありがとうギョーザ！！」と喜んだ。

　“うまい・安い・はやい”の「餃子の王将」が“熱い”ケツメイシとタッグを組んだ。王将はギョーザ２３１円（税込み・東日本価格）などの格安メニューが人気。若いカップルや女性客も行列をつくる不況知らずの外食チェーン店だ。新曲「仲間」は熱すぎるほどの友情ソング。ケツメは笑いやメッセージ性がある楽曲で上戸彩ら芸能人にもファンが多く、ギョーザと同じく“庶民の味方”。同社担当者は「『仲間』の楽曲の素晴らしさとメンバーの人柄にほれました」とタッグを快諾した。

　１２日からはケツメが全国の王将をジャック。直営全３４５店の店内には同店の制服を着て撮影したメンバーのポスターが張られ、ステッカーなどでケツメ一色になる。ＲＹＯ（３７）は午前中に店頭で行った撮影を「朝からギョーザにビールという、最強の組み合わせを堪能させていただきました」とニンマリ。

　１７日からは、各店長がイメージした「仲間定食」が５５店でメニューに加わる。メンバーが愛用していた下北沢店では「（マーボー丼で）汗をかき（チキンカツで）チキン（臆病風）に勝つ」と「マーボー丼・チキンカツ・ギョーザ・スープ」（税込み８９０円）のセットだ。

　ケツメと王将には１０年以上の長い付き合いがある。ＲＹＯは「インディーズの頃はスタジオが近く、下北沢店でよく食べました。昔は座敷があり、長居していました。私にとってのソウルフードです」と思い出を語った。

　ケツメは２年以上のブランクを経て「仲間」で復帰。夏フェスに積極参加するほか、７月２１日には「お二人Ｓｕｍｍｅｒ」の発売も決定。ＲＹＯは「ありがとう王将！　ありがとうギョーザ！！」と感謝し“おいしい仲間”と大ヒットを目指す。

　◆餃子の王将は“不況の勝ち組”　人気１位のギョーザは１日１７０万個を売り上げ、各店舗で包む手作り感が特徴。人気２位の焼き飯が４２０円（東日本価格）、３位は鶏の空揚げで５２５円。割安なセットメニューが人気で客単価は８４１円。店員が厨房（ちゅうぼう）に中国語で指示を出すなど、本場の雰囲気も味わえる。０９年度の予想売上高は６６６億３３００万円で前年比２１・２％増。毎月の売上高は３２か月連続（今年３月）で前年同月比１００％超を達成し“右肩上がり”だ。