チェン中継ぎ降格“ミニ・キャンプ”に突入…中日

練習中、投球フォームのチェックをするチェン（右）（左から平井、岩瀬）

　中日のチェン・ウェイン投手（２４）が中継ぎに降格することが１１日、分かった。昨年、最優秀防御率のタイトルを獲得したが、今季は１勝４敗、防御率４・２０と調子が上がらないため、１９日のロッテ戦（千葉）までの６試合はブルペンに待機する。

　交流戦開幕を翌日に控えたこの日、チェンはナゴヤＤでの練習で遠投に挑戦。“ミニ・キャンプ”に突入した。「すぐには（本調子に）戻らないかもしれない。時間がかかっても、去年のような球を投げられるようにしたい」と説明した。

　今季初登板だった３月２７日の広島戦（ナゴヤＤ）で完封したが、その後の６試合は勝ち星がなく、４月１０日の巨人戦（東京Ｄ）から４連敗中。昨年は走者を置いた場面で被安打率が２割４厘と抑え込んでいたが、今年は３割２分３厘と打ち込まれている。走者を気にして投球フォームを崩しているのが原因のようだ。

　本来なら１３日のソフトバンク戦（ナゴヤＤ）の先発が順当だが、本多、川崎ら俊足がそろうソフトバンク相手では苦戦も必至。先発を飛ばされることになった。「１か月間もこんな（不調の）状況が続いている。下半身をしっかりと使って投げるようにしたい。焦る気持ちはあるけど、自分の感覚を取り戻すことだけを考えたい」と力を込めた左腕。０８年も先発と救援を兼用されながら成長した。中継ぎ登板で復調のきっかけをつかむ可能性はあるが、先発の柱を使えない中日は当面、我慢を強いられそうだ。