5回、内藤大助の右フックがソーウィラポンにさく裂(撮影・棚橋慶太)
「プロボクシング10回戦」(9日、後楽園ホール)
元WBC世界フライ級王者・内藤大助(35)=宮田=が9日、東京・水道橋の後楽園ホールでSフライ級10回戦を行い、リエンペット・ソーウィラポン(22)=タイ=を5回KOで下し再起戦を飾った。5回に3度のダウンを奪う快勝で、今後はWBC同級王座に挑戦するか、1階級上げるかの二段構えで進めていく。
昨年11月の世界戦で亀田興毅に敗れて以来、約5カ月ぶりのリングに序盤、内藤の動きは硬かった。だが3回を過ぎると体がほぐれ、5回に強打がさく裂。3度のダウンを奪って09年5月以来、約1年ぶりの白星となった内藤は「久々で緊張した。相手はパンチもあったし、格下相手に戦うのは難しい」と、苦笑いで振り返った。
今後に関しては2つの選択肢がある。一つはWBC王者ポンサクレック(タイ)への挑戦。もう一つは1階級上げてSフライ級で2階級制覇を狙う道だ。内藤本人は「これからゆっくり考える」と話すにとどまり、宮田博行会長(43)は「今後のことは内藤の考えを最優先させたい」と、内藤に決めさせる意向を示した。
(2010年5月9日)