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みのる&丸藤が“チキン”小川組粉砕

 アントニオ猪木にマイクアピールする鈴木みのる(左)(撮影・浜畑利郎)
 アントニオ猪木にマイクアピールする鈴木みのる(左)(撮影・浜畑利郎)

 「IGF」(9日、大阪府立体育会館第1競技場)

 全日本の現3冠ヘビー級王者・鈴木みのる(41)とノア副社長にして新日本の現IWGPジュニアヘビー級王者・丸藤正道(30)が、アントニオ猪木(67)率いるIGFマットに禁断の殴り込み。初対決となった暴走王・小川直也(42)、澤田敦士(26)組に快勝した鈴木は弟弟子に当たる小川を酷評し、丸藤に至ってはたった1回の参戦で早々とIGF撤退を宣言した。

  ◇  ◇

 経験の差は明白だった。数カ月に1度しか試合しない小川と澤田を、元GHCタッグ王者の鈴木と丸藤が終始リード。孤立させた澤田を合体の脳天クイ打ちにとらえ、丸藤がソバット連発からの不知火で悠々と3カウントを奪った。

 鈴木は「小川!負けたんだからさっさと帰れ!行けば分かるさ!ありがとう!」と、リングサイドの旧師・猪木の名ゼリフを引用してマイクアピール。猪木を呼び出すと「オレがあこがれた猪木が育てた弟子が、どれだけ強いか確かめに来たんだよ!」と訴えた。

 小川を下がらせる猪木には毒づかなかったが、会見で「愛弟子かどうか怪しい。チキン(小川)はどんなに頑張ってもペリカン(猪木)にはなれねえ」と弟弟子でもある小川を酷評。「プロレスをナメてやってんじゃねえ!テメエみたいなヤツに付き合ってられねえよ!」と一喝した。丸藤も「澤田選手の方が元気が良かった。きょうでおしまい」と撤退表明だ。

 小川は「相手のいいところを引き出してやった。戦いは始まったってこと」と強がったが、おいしいところをさらわれたのは確か。失地回復が急務になってきた。

(2010年5月9日)
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