韓国最大の教員団体、「先生の日」記念式典を中止

 「2010年5月、韓国教員団体総連合会(韓国教総)は、先生の日の記念式典の挙行を取りやめます」

 最近、韓国最大の教員団体、韓国教総のホームページにアクセスすると、白黒に処理されたカーネーションの花の上に、このようなメッセージが書かれている。韓国教総が「先生の日(5月15日)」の記念行事を取りやめたのは、先生の日ができた1982年以降初めて。韓国教総が今年の行事を取りやめた背景には、最近表面化している教育界の汚職に対する反省と、政府が推進している校長公募制拡大政策に対する不満が隠れているという。

 ソウル市内の15の小学校では、先生の日を裁量による休校日とした。教育汚職が騒がれている状況の中、児童の保護者が(教師に贈り物をするために)学校を訪問できないようにする措置だ。一部の学校では、今月1週間程度、保護者が学校に出入りできない期間を設け、保護者側に通知した。

 先生の日が教諭らにとって厄介なものとなったのは、昨日今日のことではない。ソウルで約25年勤務している中学校教諭は、「以前は先生の日には、贈り物はなくても師弟間の愛を感じることができたが、いつからか寸志や高価な贈り物などを連想させる、見かけだけのものとなった。いっそなくしてしまった方がいいのではと思う」と話している。

オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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