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口てい疫問題で県が緊急対策

宮崎県で、家畜の伝染病の口てい疫に感染または、感染した疑いのある牛や豚が相次いで確認されていることをうけて、鹿児島県は、県内のすべての畜産農家で消毒を行うなどのおよそ6億6千万円の緊急対策を決めました。
宮崎県では、鹿児島県に隣接するえびの市で、11日も口てい疫に感染した疑いのある牛がみつかり、先月20日以降、感染または、感染の疑いがある牛や豚が見つかった農場はあわせて68か所にのぼっています。
鹿児島県では11日までに、感染の疑いのある牛や豚は見つかっていませんが、予防や農家の支援のためのおよそ6億6千万円の緊急対策を決めました。
今回の緊急対策では、県内にある離島を含めたおよそ1万4千戸のすべての畜産農家を対象に農場の消毒を行うほか、宮崎県との県境に近い19か所で、畜産関係のトラックや、一般車両の消毒を行います。
また、農家の経営を支援するために口てい疫で被害を受けたと認められる畜産農家に対する融資について、利息の一部を県などが負担します。
これによって、畜産農家は1.0
8%の低金利で最大1800万円の融資が受けられます。
県によりますと、今回の緊急対策の費用は、10年前に、宮崎や北海道で口てい疫が確認されたときの6倍以上になるということです。県農政部の弓指博昭部長は、「10年前より解決までに時間がかかりそうなので、腰をすえて取り組み、県内への侵入を阻止したい」と話しています。
一方、JA鹿児島県中央会でも、子牛のせりが延期されていることから子牛の飼料の無料提供などの支援をすることにしています。
口てい疫を防ぐ対策などに詳しい、鹿児島大学農学部の岡本嘉六教授は、「10年前にも宮崎と北海道で口蹄疫の感染があったが、当時は、発見が早くあまり広がらなかった。しかし、今回は把握するのが遅れ、しかも前回より感染性が強いため拡大しているとみられる。対策として、農家で、おかしいと思った人はすぐに通報することと、一般の人も、宮崎方面に行った人は、なるべく農場に近づかないようにすること。さらに消毒場所では、畜産関係の車だけでなく、一般車両も消毒に協力することが重要だ」と話しています。

05月11日 19時56分

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