違法な建築物に目をつぶり、所有者から金品受領

ソウル市麻浦区の職員10人を立件

 ソウル麻浦警察署は10日、無許可の建築物を黙認する見返りに、その所有者から金品を受け取ったとして、ソウル市麻浦区役所住宅課の元職員K容疑者(52)ら、OBを含む同区職員10人を立件した、と発表した。

 警察によると、K容疑者らは2007-08年、同区の許可を受けずに新設されたベランダや屋上の部屋などへの取り締まりを見送る見返りとして、建物の所有者から数千万ウォン(1000万ウォン=約83万円)相当の金品を受け取った疑いが持たれている。

 K容疑者は、違法な建築物に対する是正命令を出したり、反則金を科したりする処分を行わない代わりに、建物の所有者から乗用車を受け取っていたという。だが、同区役所による自主的な監査により、こうした事実が発覚し、昨年8月にほかの部署への異動を命じられた。

 一方、警察の関係者は「K容疑者以外の9人は、違法な建築物を撤去しなかったにもかかわらず、撤去したといううその報告書をソウル市に提出した。彼らが金品を受け取っていたか否かについては、現在捜査を進めている。9人のうち大部分は、違法な建築物の取り締まりを担当する職員で、違法な建築物の撤去の責任者も含まれていた」と説明した。

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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