現職教諭が強盗容疑で逮捕

後輩らと共謀、1600万ウォン奪う

 学校の教諭や、建設会社の代表者らを含む集団強盗犯4人が検挙された。

 先月2日午前、京畿道高陽市徳陽区花井洞のオフィステル(住居兼事務室)で、Kさん(71)夫妻が13時間にわたって監禁され暴行を受け、1600万ウォン(約132万円)相当の現金などを奪われた事件で、京畿道高陽警察署は、ソウル市内の高校の体育教諭L容疑者(33)や、建設会社の代表のB容疑者(31)ら3人を逮捕するとともに、一人を書類送検した、と発表した。

 故郷の先輩、後輩であるL容疑者らは今年2月末から、「大砲車」と呼ぶ車に乗り、「大砲フォン」と呼ぶ携帯電話や無線機で連絡を取り合いながら、Kさん夫妻を尾行した。L容疑者は授業がない日や退勤後の時間を利用した。「大砲車」の窓には黒い紙を張り、仮眠を取るための掛け布団まで用意していた。

 警察は、L容疑者が「普段から出費がかさみ、金が欲しかった。30億ウォン(約2億4700万円)を奪い、B容疑者が12億ウォン(約9900万円)、自分は9億ウォン(約7400万円)をもらうことにした」と供述した、と発表した。

 だが、L容疑者は「高校の後輩のBさんが『金を受け取るところがある』と言ったため、一緒に行っただけで、犯行については知らない。被害者が縛られているのを見て逃げ出した」と話しているという。

 警察によると、建設会社の代表のB容疑者は昨年11月、京畿道城南市中院区城南洞にある、Kさんの土地840平方メートルを70億ウォン(約5億7500万円)で購入し、オフィステルを建てて分譲広告を出したが、残金の支払いを控え、極度の資金難に苦しんでいたという。B容疑者は「銀行からの融資が途絶え、ヤミ金業者に頼るようになったため、Kさんの金を奪い取ろうと決心した」と供述した。B容疑者は、契約金や中間金として支払った30億ウォンも、ヤミ金業者から借りて調達していたことが分かった。

 一方、Kさんは「犯人たちは身分がばれるのを避けるため、わざとどもった話し方をし、脅迫内容も紙に書いて見せた」と話した。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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