哨戒艦沈没:事故海域で北朝鮮向けビラまき50万枚

 北朝鮮拉致被害者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表と、自由北朝鮮運動連合のパク・サンハク代表は、韓国海軍哨戒艦「天安」が沈没したペンニョン島海上で、13日から来月7日まで5回にわたり、北朝鮮向けのビラ50万枚を風船につけ、飛ばす予定であることを10日、明らかにした。

 A4用紙2枚分のビラには、「『天安』戦士よ、大韓民国は敵を討つだろう!」という見出しで、「『天安』はペンニョン島西南1マイル(約1.6キロ)の海上で民族反逆・殺りく・侵略・テロの元凶である金正日(キム・ジョンイル)により爆沈された」「金正日の残忍な暴政にあえぐ、愛する2000万人の北朝鮮同胞よ、金正日にだまされるな!」などのメッセージが書かれている。

 崔代表は「『天安』が沈没した場所からビラを飛ばすのは、『天安』爆破を指示した金正日と北朝鮮軍部に対する抗議の表現」と話している。

 ビラは1ドル札数千枚、携帯ラジオ、北朝鮮での公開処刑の映像などが収められたCDなどと共にビニール袋に入れられ、風船で北朝鮮に向け飛ばされることになる。

 両団体は「『天安』沈没に関し、北朝鮮の謝罪があるまでビラを送り続ける。政府はビラまきを自粛しろと言うだけで、『天安』沈没が北朝鮮の仕業だとはっきり話せずにいる」としている。

金時現(キム・シヒョン)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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