哨戒艦沈没:「魚雷用の爆薬成分検出は事実」
「西側諸国だけで使われているという一部の主張は、事実ではない」
国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官は10日、「魚雷の炸薬(さくやく)に用いられる爆薬RDXの成分が検出されたのは事実。しかし、RDXが西側諸国だけで使用されているという一部の主張は、事実ではない」と発表した。
金長官はこの日、記者会見を行い、「哨戒艦『天安』の沈没原因について最近、社会の一角や一部のメディア、特にサイバースペースで、不正確な内容を根拠とした無分別な非難がなされているが、これは原因究明に全く寄与しない」という趣旨の発言を行った。また金長官は、「船体の切断部分から幾つかのアルミニウム破片を回収し、これらの破片が船体の一部なのか、あるいは魚雷の破片なのかについて、詳しく分析している。(現時点では)魚雷の可能性が大きいというだけで、何なのかを語るのは早い」と述べた。
特に金長官は、「爆薬の成分や小さな破片が、魚雷などと関連があるのかどうか分析しているが、容易ではない。他国の兵器システムに関する資料が公開されている例は少なく、一定のルートを通じて入手しなければならないため、すべての資料を韓米が共有している」と語った。
金長官は、「一部では、いまだに座礁説または座礁後の衝突説を主張しており、極めて遺憾に思う」と述べ、一部で唱えられている「座礁後に米国の艦船と衝突した」という説に対し、「当時、天安がいた周辺の海域で水上接触物を捕捉したことはなく、韓米連合演習も、事件が起きた場所から189キロ離れた泰安半島沖で実施されていた」と語り、強く否定した。
また金長官は、「今回の調査が終われば、合同調査団の名簿を公開する。中国やロシアなどにも、今後調査結果を説明する機会があるだろう」と語った。この日の金長官の会見は、「RDXは西側諸国の水中兵器でしか使用されていない」といった一部メディアの報道や、「天安は韓国海軍も使っているドイツ製の魚雷で攻撃されたのではないか」という疑惑が広まっていることを受け、釈明するとともに、推測報道の自制を要請するために行われた。
ユ・ヨンウォン記者
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